Terraform Cloudからさくらのクラウドにサーバを作成する

Terraform CloudはHashiCorp社が提供しているTerraformをマネージドしてくれるサービスです。

Githubと連携してterraformがあるリポジトリにpushなどが行われると、自動でterraformコマンドが実行されGitops的なことができたりして便利です。

特に複数人でTerraformを利用しているケースには非常にありがたいです。

無料で使える範囲があるので、今回はその範囲内で使ってみました。

デフォルトの状態ではさくらのクラウドにサーバを作成することができないので、手順をまとめてみました。

準備するもの

• さくらのクラウドのAPIキー
• Githubアカウント

環境

今回は以下のバージョンで実行されることを想定しています。

Terraform v0.11.14
Terraform for さくらのクラウド v1.16.4
Githubリポジトリ https://github.com/tar-xzvff/sakura-cloud-tfcloud-sample

1. リポジトリの作成

Githubリポジトリにさくらのクラウドに対してサーバを作成するTerraformを置きます。

また、Terraform provider(さくらのクラウド for Terraform)のバイナリファイルも同じリポジトリ内に置きます。

※事前にGithubにリポジトリを作成します。(Public/Privateどちらでも可)
※git initしたディレクトリにて以下を実行

プラグインの配置

curl -O https://releases.usacloud.jp/terraform/terraform-provider-sakuracloud_1.16.4_linux-amd64.zip

unzip terraform-provider-sakuracloud_1.16.4_linux-amd64.zip

mkdir -p terraform.d/plugins/linux_amd64

mv terraform-provider-sakuracloud_v1.16.4 terraform.d/plugins/linux_amd64

Terraformファイルの配置

cat <<'EOF' >  server.tf
data sakuracloud_archive "ubuntu" {
    filter = {
        name = "Name"
        values = ["Ubuntu Server"]
    }
    filter = {
        name = "Tags"
        values = ["current-stable","arch-64bit","os-linux"]
    }
}

resource "sakuracloud_disk" "disk01" {
  name              = "disk01"
  source_archive_id = "${data.sakuracloud_archive.ubuntu.id}"
}

resource "sakuracloud_server" "server01" {
  name  = "server01"
  disks = ["${sakuracloud_disk.disk01.id}"]
  password          = "YourPassw0rd"
}
EOF

git add server.tf
git commit -m "Add a tf file"
git add terraform.d/plugins/linux_amd64/terraform-provider-sakuracloud_v1.16.4
git commit -m "Add terraform-provider-sakuracloud"
git push origin master

ディレクトリの最終的な状態

# tree
.
├── server.tf
└── terraform.d
    └── plugins
        └── linux_amd64
            └── terraform-provider-sakuracloud_v1.16.4

2. Terraform Cloudのサインアップ

割愛します。

3. Workspaceの作成

Create a New Organizationを選択します。

Organization nameとEmail addressを入力します。

Githubをクリックし、連携させたいGithubリポジトリを選択します。

選択します。

Workspace Nameを入力します。

Workspaceが作成されました。

3. Terraformバージョンの切り替え

SettingsをクリックしGeneralを選択します。

画面下部のTerraform Versionをクリックし

0.11.14を選択します。

最後に Save settings をクリックします。

4. APIキー、サーバ作成先ゾーンの設定

さくらのクラウドに対してサーバを作成するために以下の値を設定します。

• SAKURACLOUD_ACCESS_TOKEN
• SAKURACLOUD_ACCESS_TOKEN_SECRET
• SAKURACLOUD_ZONE

Variablesをクリックし、Environment VariablesのAdd variableをクリックします。

以下のように値を設定します。
APIキーに関する2項目はSensitiveにチェックを入れます。

5. リソースの作成実行

Queue planをクリックし、Queue plan(青ボタン)を選択します。

terraform planが実行されます。
NEEDS CONFIRMATION が表示されたら画面をスクロールし

Confirm & Applyを選択します。

コメントを入力し、Confirm Planを選択します。

terraform applyが実行されます。

terraform applyが完了。

さくらのクラウドのコントロールパネルにログインし、Terraform Cloudから作成したサーバが存在していることを確認します。

以上で終わりです。