Android端末にLinuxをインストールして使用することができることがわかった。
最近のAmazonで売っているようなAndroidタブレットは1万円を切るような格安にもかかわらずRAMが4GB(増設したら8GB)、ストレージも128GBのようなスペックが非常に優秀である端末が多く売られている。(普段使いするものではないため、サーバーとして使用する分には非常に優秀なスペックである)
このような格安Androidタブレットをサーバーとして運用する場合、用途によってはAWSなどでレンタルするよりもコスパが非常に優れている。
今回、格安Androidタブレットをデータ収集用のクローラーマシンとして動かして運用していくまでの設定の手順について、備忘録として残していく
設定手順
AndroidタブレットにキーボードとマウスをBluetoothで繋ぐ
今後の作業しやすくするためにAndroidタブレットのBluetoothの接続画面を開きBluetoothキーボードとマウスをそれぞれ接続しておく。
キーボードの配置も一緒に変更しておく。以下の手順にて変更することが可能
- [設定]→[システム]→[言語と入力]→[物理キーボード]を選択
- [キーボードレイアウト]で日本語 109A 配列を選択
参考
Androidタブレットのスリープ開始時間の変更
作業をしやすくするためにAndroidタブレットのスリープされるまでにかかる時間を長くする、あるいはスリープにさせない設定にする。
- 「設定」アプリを選択
- 「ディスプレイ」を選択
- 「画面消灯」の項目を選択し、時間を長くするか「スクリーンアテンション」を有効にしたりする
AndroidにUbuntu環境をインストールする
- Google Playアプリストアより UserLAnd をダウンロードしてくる
- UserLAnd を起動後Ubuntuのターミナルのみ版をインストールする
- UserLAnd にてUbuntuのインストールが完了したら、Ubuntuを起動する。起動が完了するとUbuntuのターミナル画面が起動する。
Ubuntuの初期設定
まずはUbuntuのパッケージをそれぞれ最新のものにする。以下のコマンドをそれぞれ実行する
sudo apt update
sudo apt upgrade
Gitのインストール
Gitが使えるようにGitをインストールする。以下のコマンドを実行してインストールする
sudo apt install git
vim のインストール
以下のコマンドを実行してインストールする
sudo apt install vim
Dockerのインストール
こちらを参考にAndroidタブレット上で起動しているUbuntuにDockerをインストールする
Install Docker Engine on Ubuntu
Dockerをインストールするために以下のコマンドをそれぞれ実行する
Dockerのリポジトリを設定する
# Add Docker's official GPG key:
sudo apt-get update
sudo apt-get install ca-certificates curl
sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
sudo curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg -o /etc/apt/keyrings/docker.asc
sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.asc
# Add the repository to Apt sources:
echo \
"deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.asc] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(. /etc/os-release && echo "$VERSION_CODENAME") stable" | \
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
sudo apt-get update
Docker Packageのインストール
sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
mysqlのインストール
mysqlコマンドを使用してアクセスするためにmysql-clientのインストールは必要。
以下のコマンドを実行してインストールする
sudo apt install mysql-client
Dockerをインストールしたのでmysql-serverの方はいらないかもしれないが一応mysql-serverも一緒に入れる。
以下のコマンドを実行してmysqlをインストールする。
sudo apt install mysql-server
mysql-serverがインストールできたら、以下のコマンドを実行してmysqlのサーバーを起動する
sudo service mysql start
mysqlのサーバーが起動したら、mysqlの初期設定を行う
sudo mysql_secure_installation
初期設定の画面にどのように入力していったらいいかはこちらの記事などを参照
初期設定が完了したら、以下のコマンドを実行してmysqlのコンソールが起動するか確認してみる
sudo mysql -u root
Rubyのインストール
今回クローラーとして動かしたいプロジェクトの一つはこちらのプロジェクトとなります
hackathon_portal
こちらのプロジェクトは Ruby on Rails
で動かしているのでRubyのインストールも行います。
Ruby Version Manager (RVM) のインストール
こちらを参考に Installing RVM 順次以下のコマンドを実行して RVM のインストールを行っていく
GPG keys のインストール
以下のコマンドを実行してインストールする
gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 409B6B1796C275462A1703113804BB82D39DC0E3 7D2BAF1CF37B13E2069D6956105BD0E739499BDB
UbuntuにRVM インストール
今回使用しているOSはUuntuであるため こちら を参考に続きを進めていく、以下のコマンドを実行してインストールする
sudo apt-get install software-properties-common
sudo apt-add-repository -y ppa:rael-gc/rvm
sudo apt-get update
sudo apt-get install rvm
インストールが完了したら以下のコマンドを実行して RVM のパスを通す
echo 'source "/etc/profile.d/rvm.sh"' >> ~/.bashrc
通したパスを適用する
source ~/.bashrc
RVM を使用してRubyをインストールして使用できるようにする
Ruby のWebサイトを確認して最新のRubyバージョンを確認する
インストールしたいRubyのバージョンを指定してインストールする
rvm install 3.3.5
続く...