はじめに
最近、技術者的な役割だけでなく、マネジメント的な役割も業務で担当することが増えてきました。
恥ずかしい話ですが、自分自身マネジメント経験がなく、メンバーに助けてもらいながらなんとかやっている状況に強いふがいなさを感じています。
そのためプロジェクトマネジメントについて今一度学びなおしてみようと思い、この本を読みました。
今回読んだ本
改訂7版 PMプロジェクトマネジメント PMBOK®ガイド対応
どんな本なの?
本書では、大規模建設などに広く活用されている予測型(ウォーターフォール型)のプロジェクトマネジメントに対象を絞って、そのエッセンスを「具体的な事例」で詳述しています。
目次
はじめに 第7版における変更点
序 章 プロジェクトマネジメントー標準10のステップ
STEP1 プロジェクトの発足を通知する
STEP2 背景を確認し、プロジェクト目標を設定する
STEP3 ワーク・パッケージを洗い出す
STEP4 役割を分担し、所要期間を見積もる
STEP5 バランスのとれたスケジュールを作る
STEP6 予算、その他の計画を作る
STEP7 リスクに備える
STEP8 承認を取りつけ、ベースラインを設定する
STEP9 作業を実行し、変更をコントロールする
STEP10 プロジェクトを終え、教訓を得る
読んでみてどうだった?
なんとなく今までやってきた経験をもとにやってきたことが像を結ぶ感覚がありました。
に自分が今まで自己流でやってきたことをこういう風に標準化できそうだな、自己流でやってきたことではここが不足だったな、など学びを得ることができました。
自分が業務に役立てたいと思った言葉
基本的なことですが、以下3つを念頭に置いてこれからも学び続けたいと思いました。
特に最後のPM知識体系と「守破離」は自分に深く刺さりました。
プロジェクトの定義
プロジェクトとは、通常の業務とは異なる独自の目標を達成するために、期間を限定して行う業務である。それは、
- 品質(Quality)
- 資源(Cost)
- 時間(Delivery)
の3つの要素を管理し、バランスを取りながら行う。
プロジェクトマネジメントの定義
プロジェクトマネジメントとは、一連の技法、プロセス、システムを駆使して、プロジェクトを効果的に計画、実行、コントロールすることである。
PM知識体系と「守破離」
最初は、諸学者が師の指導を忠実に学ぶ「守」。次が、その型を乗り越え、自分に合った型を模索するために、既存の型を打ち壊す「破」。そして「離」では、型を離れて自分なりのやり方に行きつくとされる。
これをプロジェクトマネジメントのスキルの体得に当てはめると、
「守」で「PMBOKガイド」などの知識体系を理解することに努める。ここでは、関連書を読んだり、研修に参加したりするのが有効だ。
「破」では、知識体系を自分のプロジェクトや業界に当てはめてみる。そして、そこに合うやり方を見つけるために、いろいろな工夫する。プロジェクトマネジメントが行われる状況は千差万別であり、ここでの工夫が、やがて大きな違いになる。これができる人と組織は大きく成長する。
「離」まで進むと、最適解に至る。(中略)
この最適解は、変わり続けるということに注意したい。jプロジェクトは生き物に他ならないからだ。
おわりに
「プロジェクトマネジメント」というのは、読んだことをそのまま実践するとダダ滑る気がします。
自分の中にしっかりと落とし込み、チームの風土にはまるような形に昇華させて初めて効果が発揮できると思うので、これからも積極的に学び、アウトプットしていこうと思います。
この本も一度読んだだけではまだまだ自分のものにできていないなと感じているので、繰り返し読んで身に着けていきたいです。