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CoderDojo Tokushima 2018 をふりかえる

Last updated at Posted at 2018-12-21

CoderDojo Tokushima 2018 をふりかえる

この記事は、CoderDojo Advent Calendar 2018 として執筆しています。何かご不明点やコメント等がありましたら、@taniokah までご意見ください。

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CoderDojo Tokushima
https://cdtokushima.github.io/open/

#0 CoderDojo Tokushima の誕生

CoderDojo Tokushima (コーダー道場徳島) は、2017年10月3日に CoderDojo として登録され、2017年12月26日に第1回の道場が開催され四国では CoderDojo Miyoshi に次ぐ2番目に誕生した道場です。

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徳島大学の教員である @taniokah が、とくしま科学技術アカデミーステップアップ事業の一環として2017年の夏休みと冬休みに行ったプログラミングワークショップを継承する形で立ち上げを実現しました。

夏休み!プログラミングワークショップ
https://syougai.tokushima-ec.ed.jp/srch_event/318910.html

#1 CoderDojo Tokushima の内容

CoderDojo Tokushima は、2017年12月26日に初回が開催されてから、ほぼ毎月1回、月曜日に開催でき、1年間で全12回開催。さらに10月からは、メンターの1人である Hiroki (@TokushimaEV) が、Tokushima English Village を会場として貸してくれたため、月2回開催となり、それも合わせると全15回開催となりました。

1.1 コーダー道場の流れ

まず、最初に5分程度、その日のテーマを説明します。毎回、Scratch または Viscuit を使ったサンプルの作り方を実演しますが、まったくの初心者の忍者がいた場合は、一番基本の部分を説明してからサンプルの説明を15〜20分ほどします。

そのあと、質問を受けながら忍者たちの様子を伺う感じになります。テーマに沿ってオリジナルのゲームを作る忍者や、サンプルを忠実に再現してみる忍者など、それぞれモクモクとプログラミングに取り組みます。毎回参加してくれている少し大きいお兄ちゃん忍者は、ゲームで遊んでいることも多いですが、特に注意はしません。(そのうちプログラミングし始めるのを待ちます)

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残り時間が10〜15分程度になると、発表できそうな忍者を見つけて、発表してもらいます。誰も発表しない回もありますが、2回に1回は1〜3人が発表してくれます。最後に、アンケートを書いてもらって、次回のアナウンスをして解散です。

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1.2 参加状況

参加人数の統計は以下のようになりました。

  • アンケートA : プログラミングは、たのしかったですか?
  • アンケートB : もういちどワークショップに、さんかしたいですか?
  • アンケートC : もういちどプログラミングをやってみたいですか?
開催日 Ninja Menter A B C
2017/12/26 4 5 4.5 4.7 5.0
2018/01/22 13 7 5.0 5.0 5.0
2018/02/19 12 4 5.0 5.0 5.0
2018/03/19 13 4 4.8 4.9 5.0
2018/04/16 16 4 4.8 4.8 4.8
2018/05/21 14 5 4.9 4.6 4.9
2018/06/25 11 3 5.0 4.8 4.9
2018/07/23 9 3 5.0 5.0 5.0
2018/09/10 13 3 5.0 5.0 4.8
2018/10/01 12 3 5.0 5.0 5.0
2018/10/15 12 2 4.6 4.6 4.5
2018/11/05 11 2 4.8 4.9 5.0
2018/11/12 13 4 5.0 5.0 4.9
2018/12/03 6 3 - - -
2018/12/17 15 3 5.0 4.8 4.7

おおよそ満足してもらえているようです。忍者の男女比は1:1です。
(後日集計してアップします)

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#2 いろいろな取り組み

2.1 スタンプカードの導入

継続的に取り組んでもらうことを目的に、言語ごとのスタンプカードを作りました。1つ作品を発表またはメンターにレビューしてもらうたびに、ハンコを1個押してもらえるというシステムです。そのうちハンコが満タンになった人がでてくるかなあ。

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2.2 「コンピュータと学び」のフォーラム 2018 秋

OSC2018 Tokyo/Fall と併設されたフォーラムで講演させていただきました。私の考えるプログラミング教育のあり方、子どもたちに学んでもらいたいことについて語らせていただきました。

グループ学習で学ぶプログラミング 〜さあ、いっしょに考えよう!〜
http://coperu.net/forum2018fall

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新人プログラマー研修指導経験者の目で見る小学校のプログラミング教育
〜『「コンピュータと学び」のフォーラム2018 秋』より
https://ict-toolbox.com/report/2018/12/2737/

2.3 OSC2018 Tokyo/Fall

せっかくなので、CoderDojo Tokushima は、展示も行いました。今後も OSC には関わっていきたいですね。

オープンソースカンファレンス 2018 Tokyo/Fall 展示
https://www.ospn.jp/osc2018-fall/modules/article/article.php?articleid=1
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2.4 公立小学校へのプログラミング授業

徳島市内の公立小学校にて、小学5年国語でプログラミング教育の実践いたしました。事例の紹介記事が総合教育技術の11月号増刊で取り上げられました。

新学習指導要領時代の間違えないプログラミング教育
https://www.amazon.co.jp/dp/B07HSR2KYZ/
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2.5 クラウドファンディングへの挑戦

四国には、実はまだまだ道場が少ないので、CoderDojo Tokushima のようにプログラミングに触れる機会を提供する道場やスクールがもっと増えないかと考えて、イベントやメンター育成を実現するための資金を集めることにしました。

教えないのが逆にいい、コーダー道場を徳島県内各所で開催したい!
https://otsucle.jp/cf/project/1654.html

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50日間という短い募集期間でしたが、30万円の支援金を獲得することができました。ご支援いただいた方々には大変感謝しております。きちんと使途をご報告させていただこうと思います。

2.6 多地点での開催

まず、Tokushima English Village のご協力のもと、徳島市内の2箇所で開催できるようになりました。今後もしばらくは月2回、2箇所で開催していきたいと思います。可能ならば、代表の谷岡が不在の場合でも継続できる状態を作っていきたいtです。

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また、メンターとしてお手伝いいただいていた本橋さんが CoderDojo神山 を立ち上げてくれました。CoderDojo神山とは、同じ日、同じ時刻に開催することで、同時開催(テレカン中継)を実現しています。両会場での忍者の発表をお互いに見せ合うことができる環境が構築できました。

コーダー道場の立ち上げと開催のご報告 #0 "kickoff!"
https://note.mu/cdkamiyama/n/ndba5a6f60a34

同様のケースがもっと出てくるといいですね。

#3 反省すべきこと

その1、1年間で2〜3ケースだったとは思いますが、パソコンの不調で十分にプログラミングが楽しめない忍者がいたこと。これは事前に確認しておくことに加えて、すぐに代替機が用意できると回避できたと思います。Salesforce さんや Cygames さんといった企業から提供していただいた機材のおかげで、充実してきているのでこの点は改善できそうです。

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その2、パソコンごとの機能差により実行できないサンプルがあった。マイクやスピーカがない場合や、スペックの問題で実現できないプログラミングサンプルを紹介してしまい、忍者とその保護者の方に無駄な試行錯誤でストレスを与えたケースがありました。反省しています。これも事前準備や確認が不足していたのが問題でした。

その3、忍者やメンターの名前を覚えられていない。これは私個人の問題ですが、なかなか名前が覚えられないので、その都度確認しながら話すことが多いです。しっかり覚えないといけないと思いつつ... それとは別に、お互いの名前を認識してもらうことも重要と思うので、道場のはじめで自己紹介するとか、ホワイトボードに書いてもらうなど工夫をしていこうと思います。

その4、中高生が継続してきてくれない。これは内容にも問題があるのかもしれませんが、もっと地域の中学校と高校に宣伝するなどして通ってもらえるようにするとか、学校のクラブと連携するなどの戦略を練りたいと考えています。がむばります。

#4 今後やりたいこと

4.1 作品紹介ページの充実

サンプルや子ども達の作品を紹介するページを整備していきたいと計画しています。

CoderDojo Tokushima - 作品一覧
https://cdtokushima.github.io/open/
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4.2 プログラミングイベントの開催

2月に開催されるとくしまICTバザール vol.4にて、講演とワークショップ開催を予定しています。まずはそこで、徳島県内のプログラミングに興味のある子どもたちや教育関係者へ CoderDojo Tokushima を広く周知していきたいと考えています。

とくしまICTバザールVol.4
https://tokushima-ict-bazaar.jimdo.com/

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4.3 動画配信への挑戦

YouTube などのメディアで、道場の様子や内容を配信していくことを検討中です。テストチャンネルを整備中です。乞うご期待ください。

CDTokushima in TEV #3
https://youtu.be/uoj_r-Bix6I
CoderDojo Tokushima #11
https://youtu.be/uSZKVv9Nebk

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4.4 教員向け講習会の開催

プログラミング教育を実践予定の教員の方や、IT関係のエンジニアの方向けに、子どもを対象としたプログラミング教育の実践例やいろいろな事例についてご紹介する機会を設けたいと考えています。たくさんの業者が様々なツールを提供していると思いますが、その選定の基準や現場での活用方法などについても、アドバイスしていけたらと思います。

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CoderDojo Tokushima 代表
谷岡 広樹 (Hiroki Tanioka)
https://www.facebook.com/pg/CDTokushima/
https://twitter.com/CDTokushima

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