Private Endpoint経由の名前解決回数を把握する方法
Azure Storage AccountにPrivate Endpoint(PE)を設定し、VNetにアタッチしました。また、Private DNS ZoneをVNetにリンクしています。同じVNet内のAzure VMからStorage AccountにPE経由でアクセスする際の名前解決の回数を把握したい場合、Private DNS Zoneのメトリック「Query Volume」は現在利用できません。
そこで、DNSセキュリティーポリシーを利用して、名前解決の回数をログとして記録するソリューションを紹介します。以下に手順と検証結果をまとめます。
ソリューション:DNSセキュリティーポリシーの活用
DNSセキュリティーポリシーを使用すると、DNSクエリのログを取得でき、名前解決の回数を確認できます。以下は具体的な作成手順です。
手順
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仮想ネットワークリンクの設定
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ルールの設定
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診断設定の有効化
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名前解決のテスト
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ログの確認
検証結果
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nslookup
を6回実行した結果、DNSセキュリティーポリシーの診断ログに6回のクエリが記録されました。 - Private Endpoint経由の名前解決が正常に行われ、ログに正確に反映されました。
補足
- DNSセキュリティーポリシーの利点:設定が簡単で、DNSクエリの詳細なログを取得可能。名前解決の監視やトラブルシューティングに有効。
- 注意点:診断ログの反映には数分から10分程度の遅延が発生する場合があります。
参考文章:
https://qiita.com/Isato-Hiyama/items/7bb6483f29e981df9e23
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/dns/dns-security-policy