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問いを立てるプロセスこそ、プロダクトマネージャーの腕の見せどころ

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はじめに

  • 問いを立てるって難しいですよね
    • この記事を書く自分自身もまだまだ見習いでひよっこです
  • 取り組んでいる中で、ちょっとわかったことを今回記載します
    • 見習いでひよっこだからこそ、しくじりを交えて
  • 俺の屍を超えてゆけ

問いを立てるってどういうこと

問いを立てるとは、「解決すべき問題を設定する」であったり、「明らかにしたいことを決める」と言い表せるのではと思います。

つまり問いを立てることは、問題解決のはじめの一歩です。

良い問いを立てることができれば、理想や狙いを叶える可能性が高まります。
しかし問いを間違えると、この後に続く「仮説」「検証」「判断」「実行」のプロセスが全て無駄になってしまう恐れがあります。

これまで何度問いを間違えてきたことか…。それだけでなく、その後に続くプロセスも大失敗をしてきていますが、今回は正しい問いを立てるヒントを、自身のしくじりを交えて3つ共有+1つおまけを紹介します。

1. 問いを問う

なんだかキャッチーな言い方をしましたが、簡単に言えば「そもそもなんでこれを解決したいんだっけ?」と問いを立てる理由を明らかにすることです。
プロダクトマネジメント(≒必要な製品を生み出すことと解釈)においても、「問いを問う」ことはメンバーの納得感と共感を生み出し、生産性に大きな変化が出てくると考えています。

いわゆるインセプションデッキにある「我々はなぜここにいるのか」のように、「我々はなぜこれを問いとして立てるのか」を決める。これが起点となって、最終的にはプロジェクトやIssueなど実行フェーズに進んでいきます。

個人的な意見ですが、この「問いを問う」ことは最重要だと考えています。
何を目指し、どこに今回焦点を当てるのか、これを間違えると前述の通りこの後のプロセスが無駄になってしまいます。

ここから問いを間違えた時のシーンを思い出し、しくじりを書いていきます。

2. 問いをふわっとさせない

1つ目のしくじり、それは問いをふわっとさせてしまうことです。
例えばメディアを運営していて、PVが伸び悩んでいるという問題があるとします。

この問題のまま「PVを伸ばすためにはどうすれば良いか」と問いにしてしまうことはないでしょうか?恥ずかしながらありました。
解像度が低いまま投げてしまうと、解決策も多く出ますが焦点がぼやけてしまいます。これは経験上良い問いとは思えません。

問いを立てる際には、この2点に重きを置いています。

  • とにかく具体的にしていくこと(解像度を上げること)
  • さまざまな視点で眺めること

PVが伸び悩んでいる原因はなんなのか、PVを分解していくとどんな要素があり、具体的にどこがボトルネックなのか、あるいはどこが伸び代なのか。さらには方程式も何種類も用意してみて、最もレバレッジのかかるポイントを発見していく。

この作業によって焦点が定まり、この後に続く「仮説」や「検証」のスコープも最小限となることで無駄な工数を使わずに進められます。小さなコストで大きな成果を掴むために、問いをなるべく具体的にしましょう。

3. 率直に議論する

声がでかい人がいると、(思っていることと違うけど、議論するのも面倒だし、まあ良いか。)と思いがちですが、絶対ダメです!その後地獄が待っています。

  • いやいやそんなことやっても全然上手くいかないでしょ、という実行が待っている
  • 案の定上手くいかなくてプロダクトの成長が伸び悩む
  • たらればが組織に蔓延して、関係の質が下がり負のループへ

…と、メンバーに諭すのではなくマネージャーとしてどうしていくと良いのかをここでは考えていきたいと思います。
そうです、マネージャーとしてこういう雰囲気を作ってしまった(ている)という自分自身のしくじりです。

心理的安全性とは、率直な意見や素朴な疑問、そして違和感の指摘がいつでも、だれでも気兼ねなく言える状態、というのが個人的に1番しっくり来ます。

誰もが最初から率直に意見を言えるわけではないはずです。さまざまな性格の人がいて、さまざまなスペシャリティを持っています。
それぞれの力を最大限に発揮できる機会やきっかけを提供し、行動を観察してフィードバックしていく、このプロセスを丁寧に進めてこそ心理的安全性は築き上げられるのではと痛感します。

自分自身は相手に対して率直に意見が言えるから、相手も自分自身に意見が言えるわけではないですし、メンバー自身にも答えを伝えるのではなく問いを提供していくことが役目なのだろうと思います。雄弁は銀、沈黙は金と言いますが、まさに多くを語りすぎないことが気兼ねなく意見を言える状態を作り上げるのだろうと思います。

必要な声でかもありますが、常に声がでかい人になっていないか、は注意していかねばなりません。
心理的安全性の高さは、さまざまなスペシャリティを持っているメンバーを最大限に活かす武器であり、良い問いを生み出す有効な要素です。

おまけ. 因果関係と相関関係を正しく理解する

問いを立てるプロセスというよりも、その後のプロセスである仮説や検証でのしくじりです。
因果関係と相関関係を正しく理解して使っていますか?混同して使っていませんか?

…はい、正しく使えていませんでした。お恥ずかしい‥。

まとめ

  • 正しい問いを立てるヒント
    • 問いを問う
    • 問いをふわっとさせない
    • 率直に議論する / 率直に議論できるチームを作る
    • (おまけ)因果関係と相関関係を正しく理解しないと、その後の仮説や検証でメンバーの足を引っ張ることになる

良い問いを設定し、プロダクトを、そして事業を成長させていきましょう!

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