#地味に面倒な作業、CSVデータの結合
今回は私が週1回、実施しているコマンドプロンプトでCSVデータを結合している作業のRPA化を紹介します。
cd 【保存先フォルダー】
copy *.csv 【ファイル名】.csv
#作業をするのには訳がある
私の部署の業務に手紙発送対象の住所をExcelシートに入力するというものがあります。
かつては住所情報を事務担当者が手入力で行っていました。1週間に1回の作業ですが200件近く入力する為、誤入力などが発生していました。
幸い”顧客管理システム”から住所情報はCSVデータで出力することが可能でした。予めExcelシートに住所情報CSVデータを貼付しておき、VLOOKUP関数を用いれば手入力は不要となります。それは楽になりました。
しかし、このCSVデータはカテゴリ毎にしか出力されないという残念な仕様となっています。手紙発送対象者はカテゴリに関係なく全顧客を対象としている為、CSVデータを結合してExcelシートへ貼付しています。
#RPA化にする前に必要性をまとめてみた
RPAは業務手順を見直す良い機会だと思っています。RPAを作成する前にこの作業について7W2Hで考えてみました。
結果、必要と判断したのでRPAを作ります。
#RPA化の方針は”手作業を再現”
今回、使用するRPAツールはPowerAutomateDesktopです。
手作業で実施していた作業をそのまま再現します。
PowerAutomateDesktopのフロー
#コマンドプロンプトの操作方法
コマンドプロンプトの設定方法に苦労しました。
アクションの"CMDセッション"を使います。
手入力しているコマンドをRPA化すると下記の様になります。
cd 【保存先フォルダー】
copy *.csv 【ファイル名】.csv
exit
セッションを開いてファイルがあるフォルダーを指定する設定
cd 【保存先フォルダー】
CSVデータを結合して新たなファイルを作成する設定
copy *.csv 【ファイル名】.csv
#これでCSVデータ結合作業から解放されるハズ
残念ながら会社のセキュリティ上、実装には至りませんでしたが私用PCで環境を再現した結果、見事に手作業を再現出来ました。
月60分の作業時間短縮、地味ではありますが”チリも積もれば山となる”。会社へ実装を提案していきます。
#次は“顧客管理システムからCSVデータを出力する”をRPA化する
今回は”顧客管理システム”から出力された段階からのRPA化でした。”顧客管理システム”側からCSVデータを出力する操作をRPAすることができればより楽になると考えています。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。