はじめに
今回は、学生対抗「Qiita × FastDOCTOR Health Tech Hackathon」に参加して得た学びや感想をまとめました。
Qiita × FastDOCTOR Health Tech Hackathon とは?
本ハッカソンは、日本最大級のエンジニアコミュニティ「Qiita(キータ)」を運営する当社と、テクノロジーによって医療の質・体験・生産性を変革し、持続可能な地域医療を実現する医療プラットフォームを運営するファストドクター社が共同で開催します。
参加者には、8月2日(土)・3日(日)の2日間に渡り、「オンライン診療×AIで、未来の医療を共創しよう!」をテーマに、生成AIを活用してオンライン診療に関する新しいウェブサービス、モバイルアプリのプロトタイプの企画・開発を行っていただきます。
当日は、医療従事者にも参加いただくため、質問や相談も可能です。専門的な知識と経験を技術に反映させながら開発していただけます。
また、学生エンジニアの活動を支援し、医療業界のDX化に貢献していただきたいという想いから、ファストドクター社より最優秀賞には20万円、優秀賞には10万円の賞金総額30万円を贈呈します。
上記の通り、「オンライン診療×AI」をテーマに、ウェブサービスやモバイルアプリを開発するハッカソンでした。
チームで取り組んだこと
まずチーム内で「オンライン診療で何が有効か」をテーマにアイデアを出し合いました。5人チームの中で意見は分かれましたが、議論を重ねた結果、多数決により患者のうつ病症状に合った医師をマッチングし、改善を支援するサービスをテーマに決定し、その後はそれぞれのIssueに分かれて取り組みました。
良かったところ
- アプリを完成させ、デプロイまで行った上で発表できたことは、大きな成果だと感じます。
- メンバー全員がGitflowをある程度理解しており、スムーズに開発を進められたことです。学生向けのイベントということもあり、個人開発の経験が多い方が多い印象でしたが、チーム全員がGitフローを理解して協力できたのは、とても良かった点だと思います。
学んだこと
今回の学びとして、テーマをより真剣に深掘りして決めることの重要性を実感しました。
テーマ決定の際、「このテーマを開発に落とし込むには何が必要か」という具体的な議論をほとんど行っていませんでした。さらに、2日間という限られた時間の中でどこまで作り上げられるのか、そして現実的に多数存在するうつ病患者がこのシステムだけで改善できるのかといった視点を持ち、俯瞰的に判断・議論できなかった点が反省として残りました。
この気づきは、今後ハッカソンや個人でアプリを開発する際にも、最も重要なポイントとして意識していきたいと個人的に思いました。
感想
今回のハッカソンを通して、今後の開発においてはテーマ設定の段階での深掘りと現実性の検討が不可欠だと強く感じました。限られた時間の中で最大限の成果を出すためには、初期の議論で開発範囲や実装可能性、そして社会的なインパクトを見極める必要があります。
また、チーム開発ではメンバー全員が同じゴールイメージを共有し、目的意識を持って進めることが重要だと再認識しました。今回は技術的なスキルやGitフローの理解がありスムーズに進行できた一方で、コンセプト面の詰めが甘かったことが課題として残りました。
この経験を活かし、今後はアイデア段階での検討力と俯瞰的な視点を意識し、より完成度の高いプロダクトを目指して取り組んでいきたいです。