概要
この投稿では、Google Spreadsheetでアクティブなシートが変更されたときにスクリプトを実行するための方法について記載させていただきます。2020年4月22日にonSelectionChange
のシンプルトリガーが追加されました。 残念ながら、私の環境ではこれはすぐには使用できず、セルを選択してもトリガーが発火しない状態が続いていました。今日、これを確認したところ、動作することを確認しましたので、ここではタイトルのゴールを実現するためのサンプルスクリプトを紹介させていただきます。
デモ
使用方法
次のような流れで使用してください。
-
Google Spreadsheetのコンテナ―バウンドスクリプトへ下記のスクリプトをコピーペーストしてください。
function onOpen(e) { const prop = PropertiesService.getScriptProperties(); const sheetName = e.range.getSheet().getSheetName(); prop.setProperty("previousSheet", sheetName); } function onSelectionChange(e) { const prop = PropertiesService.getScriptProperties(); const previousSheet = prop.getProperty("previousSheet"); const range = e.range; const a1Notation = range.getA1Notation(); const sheetName = range.getSheet().getSheetName(); if (sheetName != previousSheet) { range.setValue(`Changed tab from ${previousSheet} to ${sheetName}. ${a1Notation}`); // When the tab is changed, this script is run. } else { range.setValue(a1Notation); } prop.setProperty("previousSheet", sheetName); }
-
Google Spreadsheetを一度閉じて、再度開いてください。
- これにより、
onOpen
が実行され、現在のシート名がPropertiesServiceへ保存されます。 - 現状では
onSelectionChange
のイベントオブジェクトには、シートの移動前後、選択されるセルの前後の情報は含まれていないようでした。これについては、今後のアップデートに期待したいと思います。このような情報を取得するために、このサンプルではPropertiesServiceを使用しています。
- これにより、
-
ここで、スプレッドシート上のセルをクリックすると、
onSelectionChange
が実行されて選択したセルにa1Notationが入力されます。また、アクティブシートを移動すると、これに基づいてシートがどこからどこへ移動したのかの情報がセルに入力されます。
onSelectionChange
のイベントトリガーは、いろいろなところで活躍しそうです。