概要
この記事ではエンジニアの私が読んだ本の感想を書きます。この本を買うか迷っている方の参考になれば幸いです。
今回読んだ本はこちらです。
じゃけぇ『モダンJavaScriptの基本から始めるReact実践の教科書』
筆者の知識についての補足
ほかの方の参考に、自分の知識レベルについて補足します。私は新卒4年目のシステムエンジニアです。主にバックエンドやインフラを担当することが多く、フロントエンドは入社時の研修でHTML、CSS、JavaScriptの基礎をやった程度でした。業務でフロントエンドを担当することになり、Reactの勉強のためにこの本を読みました。
この本を読む前にReactのチュートリアルを動画コンテンツで勉強し、ある程度Reactに触れたことのある状態で読み始めました。
内容
Reactの基礎的な紹介と、その前提となるJavaScriptが主な内容になります。JavaScript、Reactともに基礎的な内容が中心のため、事前にReactのチュートリアルを学んだ状態では初めて知る内容は少なかったです。
ただ、Reactをやったことのない人にとってはJavaScriptの最低限必要な知識が簡潔に書かれているので理解しやすいと思います。Reactを勉強するにあたってはJavaScriptの知識が必要になりますが、JavaScriptを一から勉強するとそれだけでコストがかかります。この本ではReactを使うにあたって必要な知識に絞られているためボリュームが抑えられており、理解しやすいと感じました。
Reactの説明についても、仕組みが簡潔に書かれているのでわかりやすいと感じました。全体を通して技術書としては文体が柔らかくて読みやすい部類に入ると思います。また、登場人物の会話が章の冒頭に入るため、単に堅い文章だけだと理解が大変で読みづらいと感じる人には読みやすいのではないかと思います。初めて知る内容は少ないですが、レンダリングのタイミングについてなど、理解しづらい重要なトピックが多く入っているため、初心者の復習にも良いと感じました。
サンプルコードも多く掲載されているため、自分で実装しながら勉強したいという方にもおすすめです。ただ、自分は読み物として読みましたがそれでも解説が分かりやすく、満足度はそれなりに高かったです。
まとめ
冒頭にも書いたように、細かい知識があるわけではないため中級者~上級者向けの本ではありません。ただ、初心者、特にReactにほとんど触れたことがない、JavaScriptもわからないという人が一から勉強するには理解しやすく良い本だと思います。また、堅い文章だと読みたくなくなるという方にとっても読みやすい本だと思います。Reactをやったことはあっても、まだ定着していないという方が基礎的な知識を復習するにも有益だと思います。