概要
以前紹介したバグだらけのWebアプリケーション「EasyBuggy」のクローンをSpring Bootベースでつくってみました(「EasyBuggy Boot」)。
ここからダウンロードして、以下のコマンドで起動できます。
java -jar ROOT.war
※起動するにはJava 7以上が必要です。`java -jar ROOT.war --port=9000`とすると9000番ポートで起動します。 |
`src/main/resources/application.properties`の`server.port=${port:8080}`の行を`server.port=9000`にとすると9000番ポートで起動します。 |
相違点 | EasyBuggy | EasyBuggy Boot |
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ベースとなる技術 | Servlet 3.0.1 | Spring Boot 1.5.6 (Servlet 3.0.1) |
プレゼンテーション層 | 未使用 (一部 JSP 2.2 + JSTL 1.2) | Thymeleaf 2.1.5 (一部 JSP 2.3 + JSTL 1.2) |
DBクライアント/サーバー | JDBC / Derby 10.8.3.0 | Spring JDBC 4.3.9 / Derby 10.12.1.1 (Java 7の場合)、または10.13.1.1 (Java 8の場合) |
LDAPクライアント/サーバー | Apache DS Client API 1.0.0 / Server 1.5.5 | Spring LDAP 2.3.1 / unboundid-ldapsdk 3.2.1 |
メール | JavaMail 1.5.1 | JavaMail 1.5.1 (Spring Boot Mailで導入されるJavaMail 1.5.6をオーバーライド) |
開発ツール | 無し | Spring Boot Developer Tools 1.5.6 |
Java | Java 6以上をサポート | Java 7以上をサポート |
※この検証をする上で、Spring Securityも導入すべきではあったのですが、残念ながら現時点ではまだできていません...。
ビルドの方法
以下のコマンドで、実行可能かつデプロイ可能なwarファイルを作成することができます。
$ mvn clean package
開発の方法
STS (Spring Tool Suite)を使用して、EasyBuggy Bootのソースコードを参照したり、開発、デバッグする方法についても載せておきます。STSはEclipseベースのIDEで、Springベースのアプリケーションの開発が簡単にできるようにカスタマイズされています。
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このページからSTSをダウンロードして下さい。
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GitHubからEasyBuggy Bootを
git clone
して下さい。$ git clone https://github.com/k-tamura/easybuggy4sb $ cd easybuggy4sb
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以下のコマンドを実行します。このコマンドでSTSでの開発に必要なファイル(
.project
ファイルや.classpath
ファイル)が作成されます。また、依存するライブラリのソースコードも参照できます。$ mvn dependency:sources $ mvn eclipse:eclipse
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STSを起動します。
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パッケージエクスプローラからクローンしたプロジェクトをインポートします。「Existing Maven Projects」を選択して、「Next」をクリックして下さい。
「Root Directory」にクローンしたプロジェクトへのパスを入力し、「Finish」をクリックします。
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パッケージエクスプローラの
easybuggy4sb
プロジェクトを右クリックし、「Debug As」、「Spring Boot App」と選択すると、デバッグモードでEasyBuggy Bootが起動します。
ソースコードを修正すると、自動的にリロードされて、修正が反映されることも確認してみて下さい。