はじめに
Azure Purview データカタログに存在する特定のアセットを、認定・表示する機能が GA されました。
General availability: Asset certification in Azure Purview data catalog
データカタログの拡大に伴い、データ利用者が信頼できるアセットを逐一判断することは難しくなります。
そこで、データ管理者や責任者が本機能を利用することにより、信頼できるアセットをあらかじめ明示できる、という利用イメージです。
今回は、Azure Purview データカタログのアセットに対して本機能による認定を実施し、認定プロセスや認定されたアセットの見え方などを検証しました。
想定読者
- Azure Purview の使用経験がある方
- データ管理者や責任者など、データガバナンスを推進する立場の方
アセットの認定
Azure Purview Studio から操作を行います。
各項目の内容は公式ドキュメントにまとまっています。
Azure Purview データ カタログでの資産の認定
前提条件
アセットの認定を実施するには、対象のコレクションに対するデータキュレーターのロールが必要です。
単一のアセットを認定する
データカタログ内の任意のアセットに移動し、「Edit」を選択します。
「Certified」フィールドをオンにし、変更を保存します。
データカタログに戻ると、認定したアセットに「Certified」というラベルが付与されています。
複数のアセットを同時に認定する
認定したいアセットの右側にあるチェックボックスを有効にし、「View selected」を選択します。
「Bulk edit」を選択すると、編集項目を選択する画面が表示されるので、単一の場合と同じく「Certified」属性を有効にします。
認定されたアセットの表示
データカタログを参照し「関連」or「関連性」でソートした場合や、データカタログを検索した際に、認定されたアセットが優先して上位に表示されます。
ただし、左側のメニューにあるようなフィルタリングには対応しておらず、「データカタログ内の認定されたアセットのみを表示する」といった操作は 2022 年 4 月現在ではできないようです。
まとめ
今回は、Azure Purview データカタログのアセット認証機能を検証し、手動でアセットの認定を行う設定プロセスや、データカタログ上でどのように表示されるか確認しました。
簡単な操作でアセットの信頼性を共有できるため、データ管理者/利用者の双方に価値のある機能ではないかと思います。