23
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

DynamoDBローカルのDockerコンテナにsharedDBオプションを付与する

Last updated at Posted at 2018-11-28

別の記事でDynamoDB LocalをDockerコンテナで起動させましたが、公式のDockerイメージを利用する場合はアクセスキーID/リージョンごとにデータベースファイルが分離されてしまいます(AWS CLIでDynamoDBにテーブルを定義したはいいが、Pythonアプリから接続したらテーブルが存在しない...など)。異なるアプリでも同一のデータベースファイルにアクセスする場合はsharedDBオプションを指定してDynamoDBローカルを起動させる必要があるようです。
DynamoDBローカルのDockerイメージをカスタマイズし、sharedDBオプションを付与してコンテナを起動させてみたいと思います。

###DynamoDBローカルの注意事項
DynamoDBローカルにおけるデータベースファイルの扱いは、公式サイトの注意事項(*1)に記述があります。sharedDBオプションを指定しなかった場合、データベースファイル名はアクセスキーIDとリージョン名が使用されmyaccesskeyid_region.dbファイルにデータが格納されます。
アプリでアクセスキーIDを与えていない場合、色々と面倒なことが生じます。(前述のとおりAWS CLIでDynamoDBにテーブルを定義したはいいが、Pythonアプリから接続したらテーブルが存在しない...など。アプリから接続する際は通常IAMロールを使いアクセスキーIDを利用することはあまりないでしょうしね...。IAMロールが使えない環境では~/.aws/credentialsが認証情報として使われるのでそこにアクセスキーIDを書けば良いようですが。)

###DynamoDBローカルの起動オプション
公式のDynamoDBローカルのDockerイメージ情報を確認すると、コンテナ起動時に以下が実行されるようになっています。ここにsharedDBオプションを追加すれば、単一のデータベースファイルでDynamoDBローカルを起動させることができるようになります。

java -jar DynamoDBLocal.jar -inMemory

公式のDynamoDBローカルのイメージ情報はdocker inspectで確認します。参考記事(*2)にもあるとおり、Entrypointは[java]でCmdは[-jar DynamoDBLocal.jar -inMemory]で起動しています。Cmdを[-jar DynamoDBLocal.jar -inMemory -sharedDB]に変更すれば対応できます。

docker inspect amazon/dynamodb-local

###イメージのカスタマイズ
Dockerfileを作成し、docker buildを行います。

以下のDockerfileを作成します。(inMemoryはファイルではなくメモリ上にデータを保持するのでコンテナが停止するとデータが削除されます。ファイルへの保管が必要な場合はオプションを外します)

from amazon/dynamodb-local
  
ENTRYPOINT ["java"]
CMD ["-jar", "DynamoDBLocal.jar", "-inMemory", "-sharedDb"]

Dockerfileを作成したら、Dockerイメージをビルドします。

docker build -t my-dynamodb-local --no-cache=true .

作成してDockerイメージを起動しオプションを確認します。(バックグラウンドで起動したい場合は-dを追加)

docker run -it -p 8000:8000 --name dynamodb_local my-dynamodb-local 
  Initializing DynamoDB Local with the following configuration:
   Port:	8000
   InMemory:	true
   DbPath:	null
   SharedDb:	true
   shouldDelayTransientStatuses:	false
   CorsParams:	*

###Pythonアプリからの接続
Pythonの場合、以下のコードで接続します。事前にboto3をpipでインストールしておきます。
開発の際はDynamoDBローカルを利用し、ステージングや本番に切り替える際にエンドポイントを変更(もしくはエンドポイントを指定しない)してDynamoDB Webサービスに接続すれば良いのかなと思います。DynamoDBのエンドポイントはこちらを参照。

import boto3

endpoint_url = 'http://localhost:8000'
dynamodb = boto3.resource('dynamodb', endpoint_url=endpoint_url)

###参考記事
*1 DynamoDB 使用に関する注意事項
*2 DynamoDB LocalのDockerイメージを触ってみる

23
9
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
23
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?