※本記事は2022年4月20日時点の情報を元に書かれています。
はじめに
NFTを利用したソリューションをクラウド上で開発する上でのリファレンスを探していたところ、Microsoft公式でGitHubにアーキテクチャサンプルとテンプレートが公開されているのを発見しました!
Azure NFT Solution Accelerator では、ERC 721 Token Standardを利用して、Ethereum、Quorum、Hyperledger Besuなどのエンタープライズブロックチェーンサービスでのトランザクション管理を支援するテンプレートとサンプルコードが公開されています。NFTを活用したサービス開発を加速してくれるテンプレートです。
本記事は「試してみた系記事」として読んでいただけましたら幸いです。
準備事項
基本的な開発環境があれば、あとはスクリプトを実行するだけで自動的にインフラが完成します。GitHub上に手順が絵付きで記載されているので、とても分かりやすく作業を進めることができます。
- Azureの環境 (アカウントやサブスクリプション)
- PowerShell 7.1
- Azure CLI
- Docker Desktop
- PuTTy
- Visual Studio (.NET 5)
(※最新の情報はGitHub Repoを参照ください)
試してみた
上記環境を整備後、GitHubに記載された手順通りに作業を進めると、下記アーキテクチャが完成します。
インフラが完成後、コンソールアプリケーションを実行すると以下のように実行されました。スマートコントラクトの発行からNFTのMint、コンテンツの確認までの作業が自動的に走り、処理の内容を確認することができます。
さいごに
このテンプレートをそのままサービスとして使うことはできませんが、インフラテンプレートやサンプルコードが用意されているため、これを基にカスタマイズしていくことでサービス開発をより加速することができると思います!本記事では細かく触れませんでしたが、ブロックエクスプローラーやGrafana, Kibanaなど開発に必要なツールもまとめて利用できるようになっているので、検証やNFTの学習等にも活用できるかと思います。