##はじめに
この記事では、Business Application Studio(BAS)で簡単なFioriアプリを作成し、NW AS ABAP Developer Edition環境にデプロイします。
###前提
①NW AS ABAP Developer EditionがCloud Connector経由でCloud Platformに接続されていること
参考:【SAP】NW AS ABAP Developer Editionで開発環境を作る(2)Cloud Platformとの接続
②Business Application Studioがセットアップ済であること
参考:Set Up SAP Business Application Studio for Development
##NW AS ABAP Developer EditionでODataは使えるのか?
トランザクション:/IWFND/MAINT_SERVICEを見るといくつかのODataサービスが利用可能になっています。
ブラウザにhttp://<host>:<port>/sap/opu/odata/sap/SEPMRA_PO_MAN/$metadata
と打ってみると、メタデータが取得できます。
さらに、http://<host>:<port>/sap/opu/odata/sap/SEPMRA_PO_MAN/SEPMRA_C_PO_Product
と打つと製品のコード、テキストが取れます。
###問題
実は、BASでFioriアプリを開発⇒デプロイを行うにあたっては1つ問題があります。それは、NW AS ABAP Developer Editionにはデプロイに必要な**'ABAP_REPOSITORY_SRV'というODataサービスが存在しない**ということです。
ではどうするかというと、ビルド済のフォルダをダウンロードして、/UI5/UI5_REPOSITORY_LOADというプログラムを使ってアップロードする方法があります。今回はそれを使ってやってみます。
##Fioriアプリの作成
##デプロイ
BASから直接デプロイすることができないので、ビルドしたのちdistフォルダをダウンロードします。
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npm run build
でビルド - distフォルダをダウンロード
- tarファイルを解凍して一つのフォルダに格納する
- GUIからNW AS ABAPにログインし、プログラム
/UI5/UI5_REPOSITORY_LOAD
を実行
- トランザクション:SE80でBSPアプリケーションが登録されたことを確認
##ここまででできたこと
- NW AS ABAPをバックエンドに持つFioriアプリを作成し、BASでプレビューすることができました。
- 開発したアプリをNW AS ABAPに取り込むことができました。
次回はこのアプリをFiori Launchpadから実行できるようにします。
##感想
BASから直接デプロイできないということで、効率が落ちるのは否めません。ならば、ABAPサーバにデプロイしなくても、Cloud Platorm上で動かすようにすればいいでしょう。今後はABAP CDSを作ってODataとして公開し、それをCloud Platform上のアプリから利用する、といった形でこの環境を使っていこうかと考えています。