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Azure AI Studioのアクセス制御

Last updated at Posted at 2024-12-26

はじめに

Azure AI Studio(AI Foundry, AI Hub)では、IPによるアクセス制御の機能はなく、Private Endpointでのアクセスしか選択肢がありません。
Azure OpenAI以外のモデルをデプロイし、そのモデルへのアクセスを特定の環境からのみに制御する場合、Private Endpointを使うしかないのです。
かつ、モデルへのアクセス制御をすると、Azure AI Studio全体へのアクセス制御となるため、ブラウザでAzure AI Studioを触りたい場合、ブラウザアクセスもPrivate Endpointを使う必要があります。

公式ページには3つの方法が紹介されています。

  • ExpressRoute → オンプレからの専用回線のようなものを用意する必要があり、費用も高め
  • VPN Connnection → VPNデバイスの用意ないし、その代わりになるアプリの用意が必要
  • Bastion with jump box VM → VNet内でPrivate Endpointを有効化し、VM上のブラウザからAzureポータルへアクセス

上記3つのうち、上2つはコストや手間が大きいです。
よって特に要件がなければ、VMを使った方法(Bastion with jump box VM)を取ることになります。

Bastion with jump box VM

構成図

Azure PortalからBastionを使ってVM(Windows)にアクセスし、VM内のブラウザでAzure PortalからAzure AI Foundryにアクセスするという流れです。

System.PNG

設定

以下設定方法です。

VNetの作成

Azure AI StudioのPrivate Endpointを作成し、VMを紐づけることになるVNetを先に作成しておきます。
Bastionのサブネットありにします。

Vnet.PNG

Azure AI Studioのアクセス制限設定

Azure AI StudioのNW設定を行います。

  • 設定 - ネットワーク
    • パブリックアクセス → 無効
    • プライベート エンドポイント接続 → プライベートエンドポイントを作成(作成したVNetのサブネットに作成します)

AIStudioNW2.PNG

AIStudioNW.PNG

この設定をすると、ローカルのブラウザでは、Azure AI Studioにアクセスできなくなります。

VMの作成

Windows10/11のいずれかを作成します。

  • スペックが低いと動作が重いので、ある程度のスペックとします(以下目安)
    • CPU 4以上
    • メモリ 8GB以上
  • NW設定では、Azure AI StudioのPrivate Endpointと同じ、作成済みのVNetを選択

VM.PNG

Azure AI Studioにアクセス

作成したVMにBastionでアクセスします。
VM内のブラウザでAzure Portalにアクセスし、Azure AI Studioにアクセスできることを確認します。

Azure Portalにサインインして
VM_Portal1.PNG

AI Foundryの概要の「Launch Azure AI Foundry」からアクセスできました。
VM_Portal2.PNG

まとめ

Azure AI Studioでは、なぜかAzure OpenAI Studioで用意されているFirewallでのIP制限が用意されていません。(Azureサポートにリクエストはしました。)
よって今回の手順のように、Private Endpointでの接続に制限し、Private Endpointと同じVNetにいるVMからアクセスする方法を取る必要があります。
お金や手間をかけるなら、ExpressRouteやVPN Connnectionという方法で、ローカルPCからPrivate Endpointを使ったアクセスも可能です。

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