「声かけ」の習慣が無くなった、と大先輩が仰りました
こんにちは、近畿の地場スーパーに勤めて10年、来るべきデジタル時代に向けて、少しスキルを磨きたい、と日々努力を続けているものです。今回はとある会話から「Voiceflow」作成に至る経緯と、結果を書き連ねていきます。
今年1年かけて社内研修会に参加しておりまして、お題は「2030年に生き残る企業になる為に」という、壮大且つ雲をつかむようなお話なのですが、参加メンバーも多種多様な面々で、私のチームには大ベテランの先輩店長がいらっしゃいます。テーマがテーマなので、どうしても議論が「DX」「デジタル化」に進みがちですが、大先輩は「こんな時代だからこそ人と人のふれあい」を仰ります。
「具体的には?」と質問したところ、真っ先に「お客さまと従業員のコミュニケーションが無くなった、コロナ過では『声かけ』すらも自粛、昔は『声かけ』が接客の基本の「キ」と徹底されていたのに。」と。
「『今日は何が安いの?』『今日のおススメはこちらですね』」とチラシ片手にお客さまと交わしていた会話も、デジタルチラシ化がどんどん進んで、それすら無くなった、本当にそれで良いのかね・・・」
確か、全てを「コロナ過」で済ます訳にはいきませんが、「接客」の習慣が無くなりつつあるのは、私のような本社勤務の人間にも聞こえてくる課題です。求人しても「接客」を嫌がってか、人も集まらず、応対する従業員の数も減っていく現状。大先輩の為に、「人を集めてきます!」とも言えず、ここは一つ、「デジタル」を使って、せめて、「接客」っぽいものを作成していこうと思います。
Voiceflowとは
Voiceflowとはノンコーディングで、Amazon AlexaやGoogle Assistant用の音声アプリを作成できるサービスです。Voiceflowは直接的なインターフェースなので、会話的なプログラムを作成する際にもってこいです。
今回は店頭に設置したツールに話掛ける事で、「今日のお買得品」を答えてくれる「デジタル丁稚」をイメージして作成しようと思います。
案ずるより産むが易し、早速作っていきましょう!!
今回使用するツール
Voiceflow 今回はこれのみです。
ログイン
Voiceflowを使用するにはログインが必要です。が、Googleアカウントがあれば、簡単にログイン出来て、アカウント作成も不要ですので、今回は私のGoogleアカウントでログインします。
基本画面
左側にずらりと並んでいるのが「ノード(機能の固まり)」です。この「ノード」を右側の何もない「パレット」にどんどん配置して「フロー(flow:流れ)」を作成していきます。
では、まずはVoiceflowの第1声、「本日のお買得品」を設定し、コネクタで繋ぎます。
今回はテストモデルとして「野菜」「果実」「鮮魚」「干物」「牛肉」「豚肉」「鶏肉」「フライ」「寿司」「弁当」を準備し,それぞれの「お買得品」を設定します。
右上の「再生ボタン」をクリックすると、話掛けてきますので、設定した「野菜」等を答えると、それぞれの「お買得品」を教えてくれる、という簡単な仕組みです。
完成品
非常にシンプルですが、簡単に音声認識出来るフローが完成しました!!店頭には「お探しですか?」に対する「答え方(野菜etc)」を記したペーパーを貼っておいて、利用して頂くイメージです。
最後に
今回も「シンプル」且つ「お手軽に」作成する事を目標に、モデルを作成しました。が、この「Voiceflow」、なかなかに奥が深い、と実感しました。極めていくと、人間代わりになんでも答えてくれる「デジタルサービスカウンター」にまで発展するのでは?と思っています。これは勉強のし甲斐があるというもの。なかなか楽しい勉強が出来ました。
本日も最後までご一読頂き、ありがとうございます。これからも色々なツールにチャレンジしますので、宜しくお願い致します。