CentOS6.5にPHP5.5(+pThreads)をインストールする

概要

pThreadsを有効にしたPHPをLinuxにインストールするためには、yumで配布されるパッケージでは無理で、ソースコードからビルドする必要があります。

インストール手順

remiリポジトリをインストール

PHP5.4以降をパッケージでインストールするには、remiリポジトリが欠かせません。
本来この手順ではPHPはソースからインストールするので必要ないのですが、yumで入れる事になる関連ライブラリのバージョン不整合が怖いので入れて置いた方が無難だと考えます。

remiリポジトリの追加手順

$ cd /etc/yum.repos.d
$ sudo wget http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm
$ sudo rpm -Uvh remi-release-6.rpm

必要パッケージのインストール

必要となるパッケージをインストールします。
なお、この手順ではかなりザックリ入れているため、PHP+pThreadsを動かすという観点においてはおそらく過剰です。
気になる人はブラッシュアップをお願いします。

インストール手順

$ sudo yum groupinstall -y --enablerepo=remi "Development Tools"
$ sudo yum groupinstall -y --enablerepo=remi "Development Libraries"
$ sudo yum install -y --enablerepo=remi wget ftp gcc make zlib-devel git gcc-c++ readline-devel openssl-devel nkf libxml2-devel
$ sudo yum install -y --enablerepo=remi httpd httpd-devel mod_ssl cronolog

PHP5.5のインストール

お約束通り、configure/make/make installする。
configureオプションに注意。

インストール手順

$ mkdir ~/src
$ cd ~/src
$ wget http://php.net/distributions/php-5.5.18.tar.gz
$ tar zxvf php-5.5.18.tar.gz
$ cd php-5.5.18

# enable-maintainer-ztsスイッチがpThreadsを使うために必須
$ ./configure --prefix=/usr --with-config-file-path=/etc --enable-maintainer-zts
$ make
$ sudo make install

# サンプルの設定ファイルを設置。この後は各自で編集する。
$ sudo cp php.ini-development /etc/php.ini

pThreadsのインスール

pThreadsはPECLを利用してインストールする。

インストール手順

$ sudo pecl install pthreads

# php.iniに追記しないと有効化されない
$ sudo echo "extension=pthreads.so" >> /etc/php.ini

# インストール確認。pthreadsと表示されればOK
$ php -m | grep pthreads
pthreads

以上です。