RaspbianをFullでセットアップすると、他のアプリと一緒にWiringPiもインストールされます。2020年5月11日現在、財団の公式サイトから提供されるNOOBSのバージョンは3.3.1ですが、含まれるWiringPi(Ver.2.50)ではRaspberry Pi4Bが動作しません。そこで、WiringPiをVer.2.52へアップデートします[1]。
アップデートの方法
$ cd /tmp
$ wget https://project-downloads.drogon.net/wiringpi-latest.deb
$ sudo dpkg -i wiringpi-latest.deb
WiringPiのバージョンの確認
$ gpio -v
「gpio version: 2.52」と表示されるとOKです。
アップデートしたWiringPiはRaspberry Pi 3/3B+でも動作します。
補足事項
2023年4月5日時点、上記のwgetコマンドを実行すると「404 Not Found」と表示されて、パッケージをダウンロードできません。コード404はサーバに存在しないページにアクセス時に表示されるHTTPステータスコードですが、その原因は不明です。そのため、WiringPi2.70へアップデートするのも選択肢の一つです。手続きは下記の投稿を参照してください。
「WiringPi 2.70をRaspberry Pi OS(Bullseye)にインストールとLチカ、Busterにも」
https://qiita.com/tamamori/items/f40d7d81111a91354220
なお、管見で知り得た2.52と2.70の違いに以下があります。
① 2.52ではPi4 BにおいてpullUpDnControl(GPIO,PUD_DOWN)関数のプルダウン抵抗が有効にならない不具合がありましたが、2.70では修正されています。
② ハードウェア方式PWMで使用するクロックの周波数は、2.52ではPi3/3B+(19.2MHz)とPi 4B(54.0MHz)と異なっていましたが、2.70においてはどちらも19.2MHzに統一されて互換性が担保されました。
※2023年4月18日時点、サーバが有効になってVer.2.52へアップデートできました。
Reference
[1] http://wiringpi.com/wiringpi-updated-to-2-52-for-the-raspberry-pi-4b/