##はじめに
Raspbainを簡単にSDカードにインストールできる「Raspberry Pi Imager」アプリが2020年3月に発表されました。ここでは、Windows版のRaspberry Pi Imager(以下、Imager)の使用方法を紹介します。最初にSDカードをフォーマットして、次にOSをSDカードに書き込む順番で解説します。
##準備するもの
・PC(Windows パソコン)
・Raspberry Pi 3/3B+ 4B
・microSDカード 容量16~64GB、Class10。
・microSDカードリーダー
##ダウンロードとインストール
「Raspberry Pi Imager」は財団の公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたimager.exeをインストールして、Imagerを起動すると次の画面が表示されます。
##SDカードのフォーマット
最初に、SDカードをSDカードリーダー等でPCにセットします。「CHOOSE OS」をクリックするとメニューが表示されます。ゴミ箱アイコンの「Erase」をクリックします。
次に、「CHOOSE SD CARD」をクリックすると、認識されているメディアが表示されますので、SDカードをクリックします。
「WRITE」をクリックすると、SDカードのフォーマットされます。
##Raspbian FullをSDカードへの書き込む
「CHOOSE OS」をクリックするとメニューが表示されます。1行目の「Raspbian」にはLibreOffice等のアプリが含まれていません。アプリ等を含めたフルセットをインストールする場合は、2行目の「Raspbian(other)」をクリックします。
そして「Raspbian Full」をクリックし、「CHOOSE SD CARD」でSDカード、「WRITE」をクリックすると、ダウンロードが始まります。
SDカードに書き込みが終わると、次のような終了画面が表示されますので、「CONTINUE」をクリックします。
##OSのセットアップ
OSを書き込んだSDカードをRaspberry Piに挿入して電源を入れると、OSのセットアップが始まります。以降の手続きは、従来のNOOBSの場合と同じで、対話的にCountry, Password,WiFi等を設定します。
##補足
SDXC規格のSDカードに対してFAT32フォーマット機能が付いて便利なImagerですが、ダウンロードに時間がかかります。ネットワークモニタの観察から英国にアクセスしているようで、Raspbian Full(約2GB)のダウンロードに相当する時間がかかります。ネットワークが空いているときに作業することをお薦めします。