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Mac App StoreとApp Storeの違い

Last updated at Posted at 2018-04-26

最近、Macアプリをリリースして「Mac App Store」と「App Store」に違いが見られたのでまとめてみました。

TestFlightが使えない

今回一番困ったのはこれです。そこでMacアプリのテストにはHockeyAppというサービスを使いました。アプリを登録してHockeySDK.frameworkを組み込んでDeveloper IDでサインしたバイナリをアップロードするという手順で使えました。クラッシュログも見れますし、dSYMをアップロードしておけばsymbolicateもやってくれます。

AppAnalyticsが使えない(*)

iOSアプリは自動的にアプリストアのページビューやセッション数、アクティブ端末数などがiTunes Connectで見られるようになっていますが、Macアプリにはそのようなデータはまったく提供されません。
(*)2019年1月更新:MacアプリもAppAnalyticsが一部使えるようになりました。

Phased Releaseができない(*)

iOSアプリは段階的リリースを使用して7日間にわたってアップデートをリリースすることができますが、Macアプリはこの機能に対応しておらず、利用できません。
(*)2019年3月更新:Macアプリも段階リリースに対応しました!

ユーザーレビュー

Mac版StoreKitではSKStoreReviewControllerが利用できず、アプリ内でレビューダイアログを表示することはできません。ただMac App StoreでもApp Store同様、ユーザーレビューに返信することができ、またiTunes Connectですべてのレビューを閲覧することもできます。アプリのアップデートを配信する際に、ユーザー評価をリセットしない選択も可能です。

IAP Promotionが使えない

iOS 11から使えるようになったアプリ内課金アイテムをプロモーションするIAP Promotionは、Macアプリでは利用できません。

スクリーンショットは5枚まで

2018年2月からiOSアプリでは10枚のスクリーンショットをiTunes Connectに登録できるようになりましたが、Macアプリは相変わらず5枚までです。

ストア構造が以前のまま(*)

iOS 11からApp Storeの構造が大きく変わり、Todayタブが追加されたりゲームとアプリが別のタブに表示されるようになりましたが、Mac App Storeの構造は2010年の登場時からほとんど変わっていません。
(*)2018年9月更新:Mac App StoreがMojaveで大幅に変わりました。

対応ライブラリが少ない

ストア関連ではありませんが、MacアプリではiOSで使えるライブラリが対応していない場合が多いです。Google AnalyticsやFirebase、Twitter SDKやFacebook SDKなどはMacアプリでは使えません。代わりに直接APIを叩く必要があります。


このようにApp Storeとは大きく異なるMac App Storeですが、良くなっている部分もあります。

アプリの予約販売はできる

MacアプリはiOSアプリと同様に予約販売することが可能です。

プロモコードが使える

最近ではあまり使うこともありませんが、アプリを無料でダウンロードできるプロモコードが利用できます。またIAPのプロモコードも利用可能です。

サブスクリプションが使える

IAPの種類もiOSアプリと同じで、Auto-RenewableやNon-Renewingのサブスクリプションも利用できます。

Crashes Organizerが使える

Xcode付属のCrashes OrganizerはMacアプリでも使えます。

その他、気がついたことがあれば随時更新していきます。

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