9
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

クラウドワークスAdvent Calendar 2023

Day 16

社内イベント運営を始めて1年経ったので「エンジニアデンタツ会」について語りたい

Last updated at Posted at 2023-12-15

これは、クラウドワークス Advent Calendar 2023 シリーズ1の16日目の記事です。

みなさん、こんにちは。クラウドテックの開発チームでエンジニアをしている @tama555 です。

今回はクラウドワークス社内で開催している「エンジニアデンタツ会」について紹介します。このイベントはエンジニアにまつわるトピックスを共有し、社内のエンジニアについて知ることを目的としています。この記事では「エンジニアデンタツ会」を紹介する中で、社内で知見共有の場があることの重要性や、社内イベントを運営をする上での工夫などをお伝えしたいと思います。

「エンジニアデンタツ会」とは

「エンジニアデンタツ会」は、エンジニアの知見や経験を共有(デンタツ)するクラウドワークス社内の発表イベントです。

イベントの目的

  • エンジニアの知見の横展開
  • 社内のエンジニアを知るきっかけづくり

イベントの詳細

  • Google Meetを使ったオンライン開催
    • 録画をして後から見返せるようにしています
    • 12月に初のオフライン+オンラインイベントを計画中
  • 実施頻度: 2ヶ月に1回程度
  • 開催時間: 1時間
  • 参加対象: 社内のエンジニア(任意)+参加したい方は非エンジニアも参加OK
  • 登壇者: 1〜2名の社内のエンジニア(エンジニア採用担当の方の登壇も過去あり)
  • 取り扱うテーマ
    • 技術イベントの参加レポ
    • 業務での新しい実装方針の紹介
    • エンジニアのキャリアについて
      ...など、幅広いテーマを取り上げています

イベントの様子

リアルタイムでコメントや質問を受け付けて、発表を聞いている方々も参加できるようにしています。

【俺は絶対楽してやるんだ】徹底的に学習モチベーションを維持する方法のセッションの様子

発表中の様子と盛り上がっているコメント欄を写したスクリーンショット。左側にアンケート「あなたの新しい技術を学ぶときのモチベーションは?」の回答結果があり、右側にslackの画面でconnecting dotsに関してのコメントが並んでいる

また、できる範囲で字幕や文字起こしを提供しています。リアルタイムの字幕はGoogle Meetの自動キャプション機能を案内して、録画データをアーカイブとして共有する際にはUDトークを使った文字起こしデータを展開しています。

UDトークは音声認識と自動翻訳を活用した生活やビジネスの様々なシーンで活用できるアプリです。

  • コミュニケーション支援アプリ
  • テキスト入力支援アプリ
  • 文字起こし・議事録作成支援アプリ

(引用: UDトークとは?

▼当日は自動キャプション機能を案内します

字幕表示方法のご案内のスライドのスクリーンショット。GoogleMeetで日本語字幕が表示できます🎉 必要な方はご活用ください!このCCボタンをONにします(画像でCCボタンを示している)後日、録画データ展開時にはUDトークデータを添付予定です!

▼後日、録画データと一緒に文字起こしデータを共有します

文字起こしデータがまとめられたGoogle Sheetのスクリーンショット。例えば「2日後、3日後ぐらいかな?UDトークっていうツール使って、この回の音声文字起こししてるのでそのデータも添付しようかなと思っています。」と書かれている

これまでに取り上げたテーマを抜粋して紹介

これまでに取り上げられたテーマの一部を抜粋して紹介します。リンクはテーマの元となった記事です。

アンケート結果の紹介

「エンジニアデンタツ会」では、毎回参加者にアンケートを実施しています。いくつかコメントを抜粋して紹介します。

  • 今回は貴重な時間でした。いつか自分も発表者になりたいです。
  • 運営チームのみなさん、準備・開催ありがとうございました。また次回も楽しみにしています!
  • とても良かったです。技術的な話も非エンジニアでも理解しやすかったので、非エンジニアにも広く告知して参加を促すのも良いかもしれません。
  • 他部署のエンジニアの話を聞けるのは貴重で、運営に感謝します。また参加したいです。
  • (登壇者について)Slackでお見かけすることが多かったのですが、技術的なバックグラウンドが知れて良かったです。
  • 文字起こしについて。耳が悪い(聴覚的にも処理能力的にも)ので、聞き取れなかったり聞き逃したりすることがあるので助かりました。

イベント後の影響

イベントの後の反応や影響について、いくつかの具体的な事例を紹介します。

OSS開発に参加してみたい人の背中を押して回るというセッションでは、社内で週に一度開催されるOSS活動"OSS Gate"が紹介されました。その結果、新たにOSS Gateに参加された方もいました。このように社内の知見共有の場を設けることにより社内文化を広げるきっかけになっています。

LogStudyで進化するCrowdLogのセッションでは、社内勉強会をどうやって継続的かつ効果的に運営するかについて、具体的なノウハウが共有されました。また、イベント終了後に登壇者のお一人から「多様なバックグラウンドを持つエンジニアがいることを社内の人に知って欲しかった」という想いを共有いただきました。社内にいる国際的な背景を持つエンジニアたちの存在を知って、他のチームのエンジニアを理解する良い機会となりました。

社内イベントを継続するためのポイント

社内のイベントを開催するにあたり「運営を続ける難しさ」は避けられない話題です。イベントを立ち上げたけれど一回限りで終わってしまったり、主催者の転職に伴って終了してしまったり、継続までのハードルの高さは「社内イベントあるある」ではないでしょうか。

「エンジニアデンタツ会」も立ち上げ当初は「まず続けること」を目標に進めていました。2022年10月にプロトタイプとして立ち上げ、12月の開催で第7回を迎えます。2ヶ月に1回のゆっくり開催ではありますが、ここまで続けてこられたヒントになりそうなポイントをご紹介します。

継続するためのポイント1: チームで運営する

「エンジニアデンタツ会」の第一回を開催する前に仲間を集めました。マネージャーや同僚の協力を得て今日まで会を続けることができました。チームで運営することで、作業を分担して負荷軽減になることはもちろん、精神的にもモチベーション維持に繋がっていると感じています。運営メンバーから楽しいアイディアや嬉しいフィードバックをもらうと特にそう思います。

また、業務の繁忙に合わせて運営メンバーの入れ替えもあります。それ自体は仕方がないことなので、今の人数で運営できるようイベントのコンテンツや準備量を調整することを心がけています。今後もチームで運営を続けたいと思いますし、新しい運営メンバーも増やしていきたいところです。

継続するためのポイント2: 登壇者の候補をみつける仕組みを作る

社内の登壇イベントを企画すると、登壇者が集まらないことが問題になると思います。「エンジニアデンタツ会」では既に執筆済みのエンジニアブログやQiita記事をネタ元にすることで、登壇者の候補を絞り込んでお声がけしています。また、ネタ出しや資料作成など登壇者にかかる負荷も軽減され、一石二鳥な仕組みです。

これは会の立ち上げから関わっているマネージャーさんのアイディアで、このイベントの重要な出発点になっています。今回のクラウドワークス Advent Calendar 2023を執筆した方々からも、どなたかご登壇いただけると嬉しいですね!

継続するためのポイント3: 開催までの準備を型化する

業務で多忙な中でイベント準備も並行して行うには、運営メンバーで役割分担をすることが必要不可欠です。準備を型化し役割分担も明確化するため、TODOリストを作成しました。また、定期的なミーティングを設けて進捗管理と意見交換を行うことでチーム内のコミュニケーションロスを防いでいます。こういった仕組みが土台にあることで、ある程度は楽にイベントの運営ができています。

▼運営メンバーのおひとりがTODOリストの雛形を作ってくれました。お陰で、開催準備が格段にやりやすくなりました

エンジニアデンタツ会のTODOリストのスクリーンショット。準備期間と当日に分けてリストがあり、例えば「開催日時を決める、全員」などタスクタイトルとタスクオーナーの名前が書き込めるようになっている。期限とチェック欄もある。

継続するためのポイント4: イベント開催後に振り返りの時間をとる

毎回イベントが終わるごとに振り返りの時間を設けて、KPTを行なっています。開催までのプロセスが洗練されて効率化されていくと同時に、次の開催でトライすることが必ず見つかって継続開催のモチベーションにもつながります。

KPTとは振り返りのフレームワークの一つであり、仕事やプロジェクトなどを対象に「Keep(成果が出ていて継続すること)」「Problem(解決すべき課題)」を洗い出し分析した上で、具体的な改善策としての「Try(次に取り組むこと)」を検討するという流れで行われます。
(引用: 振り返りのフレームワーク「KPT法」とは|そのメリットや進め方、実施のポイントについて - SHIFT ASIA -ソフトウェア品質保証のプロフェッショナル-

KPTメモのスクリーンショット。Keep/Goodの欄にはインタビュー形式の発表がうまく行ったことなどが書かれている。Problem欄にはインタビューの準備のコストが高いことなどが書かれている

「エンジニアデンタツ会」の今後の展望

「エンジニアデンタツ会」は、これまでの主な目標であった定期的な開催をほぼ達成しています。今後はさらに一歩踏み出し、社内のエンジニアのみなさんの技術的な成長と、働きやすいコミュニティの形成、それらの手助けやきっかけ作りを目指して活動を続けたいと思います。

私たちは小さな運営チームですが、社内のエンジニアにとって役に立つ知見を共有したり、居心地の良いコミュニティを提供したりすることで、組織全体の成長に少しずつでも貢献できると信じています。

▼運営チームで次に目指す方向を話し合った時に使ったワークボード

運営メンバーでワークを実施した時のmiroボードのスクリーンショット。付箋が沢山貼ってある。「2024年10月までに実現したいこと」や「今より少し強くなる」「今よりここに居たくなる」などと書かれている

最後に

社内イベントを立ち上げてから1年が経ち、1年前では想像できない景色を見ることができています。今までエンジニアデンタツ会に関わってくださったみなさま、登壇者、参加者、運営チームのおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。これからも、みなさまの支えを得ながら、この活動を継続・発展させていきたいと思います。

この記事を読んで「自分も社内イベントを企画してみたい」と思ってくれた方、ぜひ仲間集めから始めてみてください。応援しております!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

9
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?