この記事は クラウドワークス グループ Advent Calendar 2024 シリーズ1の14日目の記事です。
クラウドワークス テックの開発チームでEMをしている @tama50505 です。
今回は今年の10月に開催されたKaigi on Railsへ参加したときの様子をご紹介します。終わってから相当時間が経過したため今更かもしれませんが、今年中にちゃんとまとめておきたかったので恥を忍んで出します。
Kaigi on Railsとは
Kaigi on Railsは、Railsを中心としたWeb系の技術カンファレンスです。年に1回開催され、今年は2日間にわたって38名の方が講演しました。オフライン会場ではワークショップやスポンサーブースなどもあるボリューム沢山なイベントです。
Kaigi on Railsのコアコンセプトは 「初学者から上級者までが楽しめるWeb系の技術カンファレンス」 です。Kaigi on Railsは技術カンファレンスへの参加の敷居を下げることを意図して企画されています。
引用: About Kaigi on Rails?
今回私は初めての参加でしたが、Rubyコミュニティのオープンさや温かさを肌で感じられる新規に優しいイベントでした。また、Kaigi on Railsではアンチハラスメントポリシーを定めていることも安心できます。ただ、今回のKaigi on Railsでアンチハラスメントポリシーに抵触する行動があったとの報告がありました。起きてしまったこと自体は大変残念ですが、起きたことを隠さず毅然とした対応をしている点はより安心できると感じます。
参考リンク: Kaigi on Rails 2024 本編および関連イベントでのハラスメント行為に関するお詫びとご報告
セッションで得た学び
特に印象深かったセッションを紹介します。
Railsの仕組みを理解してモデルを上手に育てる - モデルを見つける、モデルを分割する良いタイミング(五十嵐邦明さん)
- モデルの分割や設計の考え方を学びました。特に、Serviceクラスを慎重に使いFormオブジェクトを活用することで、コードをメンテナンスしやすくするアイデアが印象的でした
- 自分のチームで多用しているServiceクラスについて見直すきっかけとなり、業務で実践したいと思いました
omakaseしないためのrubocop.ymlのつくりかた(Shu Oogawaraさん)
- rubocop.ymlをチームで「育てる」という視点が新鮮でした
- 全員で議論しながら設定を進めることで、ツールがチーム文化の一部になるという話はとても共感できました
- 特に「表明は広く、採決ルールは細かく」という方針は、チームでの合意形成に役立つと感じました
推し活としてのRails New(sakahukamakiさん)
- 推しのためにRailsアプリを開発するというエンジニアならではの取り組みに、同じオタクとして共感しました
- 続けるために無理をしないという方針が身近に感じて好感を持ちました
- コタツさんの発表が上手くてたくさん笑いました。オタク金払いがち
基調講演「全体性、修復、そして楽しむこと」(島田浩二さん)
- 「設計とは現実世界の問題を1つずつ解いていくことの積み重ね」という言葉が印象的でした
- 全てを解決する神の一手などはなく、1つずつ丁寧に解決するしかない、と個人的に解釈しました
- Rails Wayに乗ることの大切さは今回のイベント全体を通して伝わってきましたが、この基調講演でも強調されていました
- 楽しむことの重要性を改めて感じ、ポジティブな姿勢で取り組む勇気をもらいました
懇親会での交流
Kaigi on Railsの懇親会では多くのRubyistたちと直接交流する機会がありました。@kamipoさん(ActiveRecordのCommitterの方)や@tompngさん(RubyKaigi2024のキーノートでQuineを披露した方)とお話しできたことは貴重な機会でした。他にもRubyコミュニティの方々とTwitterでも繋がることができ、コミュニティがイベントだけでなく日常とも繋がっていることを実感しました。
初のLT登壇で感じたこと
Kaigi on Rails参加前には全く予想していなかったことなのですが、SmartHRさんのアフターイベント「Kaigi on Rails 2024事後勉強会」で登壇をさせてもらいました。Kaigi on Railsの1日目に会場で知り合った@emorimaさんに、その日の懇親会で登壇のお誘いをいただきました。その経緯は登壇資料にも書いたので、気になる方はぜひご覧ください。
社外イベントで登壇するのは初めてで緊張もしましたが、会場の皆さんが温かい雰囲気で笑いが起きる場面もあり楽しく話すことができました。登壇後には何人かお声がけいただき大変嬉しかったです。この経験を通じて、自分の挑戦で自分の世界を広げることができると学びました。
次にやりたいこと
今回の経験を踏まえて、今後も色んなことに挑戦したいです。
- 他のイベントにも参加
- 会社の人を誘ってイベントに参加
- 社内での知見共有
- 島田さんのサイン本読破「スタッフエンジニアの道 ―優れた技術専門職になるためのガイド」
- 地域のRubyコミュニティに参加
息切れしないように、のんびりやります(◜◡◝)
まとめ
Kaigi on Railsへの初参加は、私にとってターニングポイントとしたい経験でした。セッションでの学びや懇親会の交流を通じてコミュニティの温かさや可能性を強く感じたので、今後も機会を作ってコミュニティに参加していきたいです。
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