初めに
非情報系(物理)がOSSコントリビュートしたので、記録します。非情報系の大学生が、そこまで技術力に自信がなくても、一歩が踏み出せるような手助けになれば幸いです。
概要
簡単にまとめると、Google Summer of Code(GSoC)の中から自分に関連した団体を探し、優しい問題にトライします。
利点
GSoCから団体を探す利点は、サポートが手厚いことです。GSoCは、初めてOSSコントリビュートする人を対象としたプログラムです。なので、そのプログラムに参加している団体は初心者が参加することを歓迎しているはずです。ドキュメントが揃っていたり、初めてでも取り組みやすいissueが明示されていることはその証拠です。
やり方
1.GSoCのサイトから、 興味のある、または知識のあるOSSをいくつか見つける。
GSoCのOrganizationページを開きます。ここには、GSoCに参加しているOSS団体がリストアップされています。自分の専攻に関連していたり、興味のある分野を選ぶと良いと思います。例えば、私はQuTiPを選びました。
2.その中のGood first issueを見つける。
興味のある団体のGithubのissuesを見ると、多くの場合、good first issueなどの名称で、初めてでも取り組みやすいissueが用意されています。その中で解決できそう、したいと思うものを見つけましょう。例として、私が候補にしていたQuTiPのissuesとSympyのissuesのリンクを載せておくので、見てみてください。
3.トライする。
実際に挑戦してみましょう。初めに適当にコメントを送って、管理者の人に自分を認識してもらうと良いと思います。より詳しい詳細を尋ねてみるのも良いです。おそらく多くの団体がcontribution guideという。開発環境の設定やPRの送り方を解説したドキュメントを持っているので、読んで実際にPRを送ってみましょう。参考例として、私の初めてのコントリビュートを載せておきます。英語ですが、大した英語を使っていないことがわかると思います。
まとめ
いかがでしたか?(まとめサイト風)今回は非情報系がOSSコントリビュートするということで記事を書きました。私自身は、今回の方法をGSoCに実際に応募する過程で行い、今回無事採択されました。GSoCは競争率が高いですが(今年は倍率が約6倍)、非情報系こそうまくやれば競争を回避して採択されると考えています。次回はそのことについて書いていきます。
補足
あんまり技術的な話ではないので、続きも書いておきます。
ガチCS系のトピックは倍率がかなり高いはずです。見かけたのでは最大50倍であると警告している団体もありました(うろ覚え)。インドのIITの学生がかなり活発に動いているのをよく見かけます。逆に言えば、非CS系のプロジェクトは倍率が低いことが想定されます。物理・化学など、CS+αが狙える学生は逆に狙い目だと思います。CS系に比べて技術力がない分は十分専門性でカバーできますので、ぜひがんばってください。需要がありそうであればProposalもおみせします(恥とかないので)。