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Ubuntu18.04LTSでのeduroam接続

Last updated at Posted at 2021-03-23

はじめに

eduroamを使って在籍大学ではない大学でもwifi接続したいと思い、接続を試みました。ですが、大学やeduroamの接続手順はwindows, mac, android, iOSのものしかなく、公式のlinux用が存在しなかった(見つからなかった)ので、まとめようと思ったことがきっかけでこの記事を書きました。

目次

  1. 前提条件
  2. 接続設定(GUI)
  3. 接続設定(CUI)
  4. 接続設定(証明書)
  5. 参考文献
  6. 編集履歴

前提条件

OS :
Linux
ディストリビューション :
Ubuntu18.04LTS
接続するときの状況 :
eduroamに参加している大学で、アカウントを持っている。
証明書での接続するときの状況 :
eduroamに参加している大学で、アカウントを発行していて証明書もダウンロードしている
その証明書のパスは~/eduroam-1234.p12

接続設定(GUI)

  1. 通常のwifiと同様に、SSIDが「eduroam」のwifiを選び、以下のような設定画面を起動する。
    Screenshot from 2020-11-13 11-06-13.png

  2. その後、以下のように設定画面内の設定を指定する。

設定項目 設定値
Wi-Fi security WPA & WPA2 Enterprise
Authentication 保護付きEAP(PEAP)
Anonymous identity Usernameと同じ
Domain 空のまま
CA証明書 Security Communication RootCA2 を選択(詳細後述)
PEAP version 自動
Inner authentication MSCHAPv2
Username 発行されたアカウント名
Username 発行されたパスワード

CA証明書の場所(Ubuntu18.04LTSにおいて)

CA証明書は/usr/share/ca-certificates/mozilla/Security_Communication_RootCA2.crtに存在する。
これをCA証明書の欄で選択する。

設定例

私の所属する大学では、メールアドレスがアカウント名として用いられ、パスワードはマイページみたいなところで設定したものと同じものでした。
なので、以下のような設定になります。
※Username・パスワード・Anonymoud identityはでたらめですが、他は以下の通りでいいです。

Screenshot from 2021-03-23 11-01-07.png

接続設定(CUI)

これは実際に手元で実行して確認したわけではありません。
個人的にはこういう設定系はGUIで設定したほうが変なことをしないで済みそうなので、GUIでの設定をオススメします。
どうしてもだめな場合、こちらを試してみてください。

  1. wifiのデバイスのインターフェース名の調査

    $ ip a | grep w
    3: w...:...
    

    ※実際の表示はw...:...ではなく、wのあとに色々続きますが、なんとなくセキュリティ面から危険な気がするので、全部表示するのは控えます。(ただの勉強不足でしたら、すいません。)
    ですが、たいていのwifiデバイスのifnameは wから始まるそうです。

    ここではifnameがwtmpだったとして、説明します。

  2. eduroamの登録

    $ nmcli connection add type wifi ifname wtmp con-name eduroam ssid eduroam
    
  3. 接続設定
    conconnectionの短縮です。c1文字でもOKです。

    $ nmcli con edit id eduroam
    nmcli> set ipv4.method auto
    nmcli> set 802-1x.eap peap
    nmcli> set 802-1x.anonymous-identity アカウント名
    nmcli> set 802-1x.phase2-auth mschapv2
    nmcli> set 802-1x.ca-cert /usr/share/ca-certificates/mozilla/Security_Communication_RootCA2.crt 
    nmcli> set 802-1x.identity アカウント名
    nmcli> set 802-1x.password 発行されたパスワード
    nmcli> set wifi-sec.key-mgmt wpa-eap
    nmcli> save
    nmcli> activate
    nmcli> quit
    
  4. 接続有効化

    $ nmcli connection up eduroam
    

接続設定(証明書)

前提条件にも記載の通り、ダウンロードしたeduroam用の証明書のパスは
~/eduroam-1234.p12だとして話を進めます。

接続設定方法

証明書のインストール(発行された証明書からユーザ証明書の作成)

まず、接続する前にダウロードした証明書からユーザ証明書を作成する必要があります。
初めから、p12拡張子の秘密鍵と拡張子crtのユーザ証明書がダウンロードできる場合は以下の操作は、必要ありません。

ユーザ証明書の作成方法は以下のコマンドを実行するだけです。(参考:Linux の無線設定例

$ cd ~/
$ openssl pkcs12 -in eduroam-1234.p12 -clcerts -nokeys -out eduroam-1234-cl.crt

これで、ユーザ証明書~/eduroam-1234-cl.crtを得られました。

接続手順

発行された証明書のパスは、~/eduroam-1234-cl.crt~/eduroam-1234.p12であるとして説明します。

  1. 通常のwifiと同様に、SSIDが「eduroam」のwifiを選ぶ
    Screenshot from 2022-06-22 13-53-57.png

  2. クリックすると以下のような設定画面が起動する。
    Screenshot from 2022-06-22 13-52-52.png

  3. 上記の設定画面の「認証(T)」という項目を「TLS」に変更して、以下のような画面にする。
    Screenshot from 2022-06-22 13-35-23.png

  4. その後、以下のように設定画面内の設定を指定する。

設定項目 設定値
Wi-Fiセキュリティー(S) WPA & WPA2 Enterprise
認証(T) TLS
ID(D) 発行されたアカウント名(eduroam-ID)
ドメイン(D) 空のまま
CA証明書(C) Security Communication RootCA2 を選択
CA証明書の場所を参照)
CA証明書のパスワード(P) 空のまま(入力できない)
User証明書(C) ~/eduroam-1234-cl.crtを選択
User証明書のパスワード(P) 空のまま(入力できない)
User private key ~/eduroam-1234.p12を選択
User キーパスワード(P) ~/eduroam-1234.p12のパスワード

CA証明書の場所(Ubuntu20.04LTSにおいて)

CA証明書は/usr/share/ca-certificates/mozilla/Security_Communication_RootCA2.crtに存在する。
これをCA証明書の欄で選択する。

接続設定例

私の所属する大学では、eduroam-IDと証明書のアカウントをそれぞれ発行し、パスワードもその時に発行されていました。
なので、以下のような設定になります。
※ID・パスワード・証明書のファイル名はでたらめですが、他は以下の通りでいいです。

Screenshot from 2022-06-22 14-50-25.png

参考文献

編集履歴

  • 2021/3/23 新規作成
  • 2022/6/22 「接続設定(証明書)」関連の説明を追記
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