初めに
X(Twitter)のAPI制限により、多くのユーザーがサービスを正常に利用することができなくなります。それでは、このAPIの制限はなんでしょうか?なぜか多くのサービスプロバイダーでも制限を設けていますか?
この記事は、API制限の概要、種類、原因を詳しく解説し、デベロッパーが一般的なAPI制限のタイプとその目的を理解する助けになります。是非最後まで目を通してみてください
API制限とは
APIの制限とは、APIを利用するユーザーへのリクエスト数やデータ使用量などを制限することを指します。APIを提供する側としては、サービス品質と負荷耐性のバランスを取りながら、適切な制限を設けることが重要です。
どこからAPIの制限を確認?
それでは、利用中のAPIの制限をどこから確認できますか?一般的にはAPIの制限が存在している場合、APIのドキュメントやリファレンスで明確に掲載されています。そこで、APIの制限を確認するには、以下のリソースを確認してみましょう。
APIのドキュメントやリファレンス
- ほとんどのAPIは、制限に関する規定や上限値をドキュメント内に記載しています
APIの利用規約や利用条件
- 利用する上での具体的な制限事項が記載されていることが多い
APIプロバイダーへの直接問い合わせ
- ドキュメントに記載がない場合はプロバイダーに問い合わせて確認する
APIからのレスポンス内に含まれる情報
- 現在の制限値や残り利用可能回数がレスポンスヘッダー等で返されることがある
また、APIキーを取得後のデモやテスト利用の段階で、実際のアプリケーションに組み込む前に制限に対する余裕を確認しておくことをおすすめします。
よく見られるAPI制限の種類
それでは、一般的にはどういう側面からAPIを制限していますか?最も頻繁に見られるAPI制限の種類は次のようになります:
リクエスト数制限
- 1日あたりや1時間あたりのリクエストの上限が設けられている
レートリミット
- ある間隔で送信できるリクエスト数に上限がある
同時接続制限
- 同時に接続できるセッション数やコネクション数の制限
データ制限
- 1リクエストや月間で送受信できるデータ量に制限がある
CPU使用量制限
- 使用可能なCPU時間が制限されている(クラウド型API)
課金制限
- 有料プランで上限が緩和されるケースがある
これ以外にも、IPアドレス制限、特定ドメインからのみの利用許可など、APIの用途や性質に応じた制限があるので、個別のAPIのドキュメントで確認が必要です。
APIに制限を課す原因は?
それでは、APIのプロバイダーはなぜかAPIの制限を設けていますか?APIに制限を課す主な原因は以下の通りだと思います:
サーバーへの過剰な負荷を防ぐため
- 制限がなければサーバーがダウンするなどの事態を招くおそれがあるため
サービスの品質と性能を保証するため
- 特定のユーザーからの大量アクセスで全体の品質が低下することを防ぐ
公平なリソース配分
- リソースを独占せず公平に配分するための調整
業務上の秘密データの保護
- 大量アクセスで内部データが漏えいすることを防ぐ
有料プランによる課金限度額の設定
- 利用量に応じた公平な課金制度を構築するため
つまり、サービス側の実装やインフラの限界による制約だけでなく、運営と利用者の両面での利用制限が必要であるためです。
自社のAPIに制限を設定すべき?
上記の内容から、APIの制限ということを様々な方面から説明しました。API制限を十分に理解した上、自分のAPIに制限を設定するかどうかを判断するにあたって、以下の点を検討することをおすすめします。
APIが扱うデータや機能の機密性・セキュリティリスクを確認
- 機密データが含まれる場合はアクセス制限が必要
予想されるアクセスユーザー数や1ユーザーあたりの利用頻度を推定
- 大量アクセスを許容できるインフラか確認
APIサーバーの処理能力やネットワーク帯域の制限を把握
- 性能面での制限が現実的にあるか評価
アクセススパイクや不正利用があった場合の影響度を考慮
- サービスへの影響がある場合はリスクが高い
制限によって可能となる課金モデルがあるか検討
- 有料プラン等のビジネスインセンティブになりうるか
これらを総合的に判断した上で、サービス品質の確保とビジネス目的のバランスを取りつつ、適切な制限の必要性と水準を検討していくことが重要です。
ApidogでAPIを簡単に設計して開発する
APIに制限を設定するかどうかにも関わらず、APIを開発するために、APIをよく設計する必要があると思います。そこで、Apidogという便利なAPI管理ツールを皆さんにお勧めします。Apidogを使用することで、APIを簡単に設計したり、ドキュメントを生成したりすることもできますし、APIのモックサーバー、テスト自動化などの機能も備えているので、APIライフサイクルのいずれかの段階でも役立つツールです。
終わりに
今回は以上になります!
最後まで見ていただきありがとうございました!
この記事を読んで少しでも理解を深めていただければ幸いです!
では、また次の記事で~!