こんにちは!takuyaです。最初に正直に言います。副業アプリを作っていた頃、UIはそれなりでも、AI機能さえ刺さればユーザーはちゃんと使ってくれました。鍵になるのは"どのAPIをどう当てるか"。今日は、私が実案件と個人開発で本当に使って良かった「無料または無料枠あり」のAI APIを、目的別に一気に紹介します。迷ったらここから始めてください。
10個のAI API一覧比較表
API | カテゴリ | 無料枠 | 強み | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
OpenAI API | テキスト/対話 | 試用クレジット | GPT-5対応、マルチモーダル | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Claude API | テキスト/対話 | 期間限定 | 200kトークン、長文処理 | ⭐⭐⭐⭐ |
Hugging Face | テキスト/対話 | あり | 数万モデル、カスタム可 | ⭐⭐⭐ |
Google Vision | 画像認識 | 試用クレジット | 高精度、安定性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Stability AI | 画像生成 | 試用クレジット | Stable Diffusion公式 | ⭐⭐⭐⭐ |
Clarifai | 画像認識 | 月次無料(上限あり) | カスタム学習対応 | ⭐⭐⭐ |
AssemblyAI | 音声処理 | 無料時間枠 | 高精度STT、リアルタイム | ⭐⭐⭐⭐ |
Azure Cognitive | 音声処理 | サービス別 | エンタープライズ級 | ⭐⭐⭐ |
DeepL | 翻訳 | 一定量無料 | 自然な翻訳品質 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Cloudmersive | 多機能 | 一部無料 | 豊富なモジュール | ⭐⭐⭐ |
1. テキスト/対話AI
自然言語処理、対話、マルチモーダルに強く、チャットボットや生成系、コード支援に最適。
OpenAI API
- 最新モデル: GPT-5(テキスト/画像/音声の入出力に対応)
- 用途: 対話アシスタント、コード生成、マルチモーダルアプリ
- 強み: 推論力と創造性が向上。長文コンテキストが安定、TTSのレイテンシも低減
- 公式: https://platform.openai.com/
- 無料枠: 新規登録時の試用クレジット(時期・地域により変動)
Anthropic Claude API
- 最新モデル: Claude Opus 4.1(2025-08)/ Sonnet 4
- 用途: 長文理解、複雑な推論、コード生成、多ファイル解析
- 強み: 200kトークン規模の長コンテキスト。AIアシスタントや大規模コード解析に好適
- 公式: https://www.anthropic.com/api
- 無料枠: 恒久無料はなし。claude.ai等で一部モデルが期間限定で開放される場合あり
Hugging Face Inference API
- 用途: コミュニティの大規模モデルを即呼び出し(NLP/画像/ASR等)
- 強み: デプロイ不要で数万モデル。プライベートモデルのホスティングも可能
- 公式: https://huggingface.co/inference-api
- 無料枠: 無料枠・レート制限あり(詳細は公式)
2. 画像認識/生成
画像理解・生成・動画解析に。画像検索、コンテンツ審査、AIアートなどで即戦力。
Google Cloud Vision API
- 用途: 画像ラベル付け、文字検出、物体分類
- 強み: 安定・高精度。プロダクションでも安心
- 公式: https://cloud.google.com/vision
- 無料枠: 一部機能に試用クレジット。新規はGCPの汎用トライアル適用の可能性
Stability AI API
- 用途: テキスト→画像、修復、スタイル変換
- 強み: Stable Diffusion公式API。画質とモデル更新が速い
- 公式: https://platform.stability.ai/
- 無料枠: 登録時に試用クレジットの可能性(詳細はコンソール)
Clarifai API
- 用途: 画像認識、動画解析、AI検索
- 強み: カスタム学習やマルチモーダル入力に対応
- 公式: https://www.clarifai.com/
- 無料枠: 月次で無料クレジットあり
3. 音声/オーディオ処理
議事録、音声アシスタント、感情分析に。精度とリアルタイム性がポイント。
AssemblyAI API
- 用途: 音声→テキスト、感情分析
- 強み: 高精度かつストリーミング転写に対応
- 公式: https://www.assemblyai.com/
- 無料枠: 無料時間枠あり(詳細は公式)
Microsoft Azure Cognitive Services
- 用途: 音声認識、機械翻訳、画像認識、AI検索
- 強み: Azureネイティブでセキュア。エンタープライズ導入に強い
- 公式: https://azure.microsoft.com/en-us/services/cognitive-services/
- 無料枠: サービスごとに無料レイヤー。上限は機能により異なる
4. 翻訳/多言語処理
多言語・専門用語に配慮した翻訳。国際化の初手として最有力。
DeepL Translation API
- 用途: 高品質な機械翻訳
- 強み: 自然でこなれた訳文。専門用語集にも対応
- 公式: https://www.deepl.com/pro-api
- 無料枠: 一定量は無料、超過は課金
5. 多機能APIスイート
複数のAI関連機能をまとめて提供。試作→実装までを短縮。
Cloudmersive API Suite
- 用途: 文書変換、OCR、画像処理、各種バリデーション
- 強み: モジュールが豊富で統合しやすい
- 公式: https://cloudmersive.com/
- 無料枠: 一部APIに無料クレジット
どう選ぶ?無料AI APIの選定基準(私のチェックリスト)
- 目的を明確化: NLP/画像/音声/マルチモーダル、どれが主戦場か。
- 拡張性: 無料→有料へスムーズに拡張できる料金設計か。
- 互換性: 既存スタックに馴染むSDKやプロトコルか。
- セキュリティ: 送信データの取り扱いとコンプライアンスを必ず確認。
現場で効く“使い倒し”テク
- レート制限対策: バッチ&キャッシュで無駄な呼び出しを削減
- コスト監視: ダッシュボード/アラートで早期検知
- バージョン追随: 新モデルが来たら早めにA/Bで切替検証
- フェイルセーフ: タイムアウト/リトライ/フォールバックを標準装備
以上で紹介した各種AI APIに加えて、開発者として欠かせないのがAPI設計・テスト専用プラットフォームです。プロジェクトを効率的に進めるための基盤として重要な役割を果たします。
補足: API設計〜テストを一気通貫で効率化するならApidog
Apidogは、設計ファーストで、仕様→ドキュメント→自動テスト→Mockまでを一気に。チーム開発の“手戻り”が目に見えて減ります。
- 設計と仕様管理を高速化
- 高品質ドキュメントを自動生成
- 自動テスト/Mockでデバッグ負荷を削減
- 主要スタックと連携しやすい
無料トライアルあり、個人/小規模チームの立ち上げにも最適です。
まとめ
無料枠はアイデア検証の最高の入口。ただし商用では、運用コスト・SLA・セキュリティを含めた設計の勝負になります。小さく始めて、速く学んで、ムダのない拡張を。私はこの10選とApidogの組み合わせで、開発の“詰まり”が確実に減りました。