「締切直前のAPI仕様書トラブル」を乗り越えた体験談
「明日のクライアントミーティングまでにAPI仕様書を準備しないと...でもサーバーがダウンしてる!」
先月、私がこの状況に直面したのは、ある金融系プロジェクトの最終段階でした。チームリーダーとして、翌日のミーティングでクライアントに最新のAPI仕様を説明する責任があったんです。ところが、なんとSwagger UIをホストしているサーバーがメンテナンスで使えない!
焦る気持ちを抑えながら、「そうだ、Swagger文書をPDFに変換すればいいんじゃない?」とひらめきました。結果的に、この方法でピンチを脱出できたんです。
この記事では、私の実体験をもとに、Swagger文書をPDFに変換する方法を紹介します。オフライン環境でも、セキュリティの厳しい現場でも使える、API開発者必見のテクニックですよ!
なぜSwagger文書をPDFに変換する必要があるの?
Swagger UIは素晴らしいツールですが、常にオンラインで使えるとは限りません。私のように以下のような状況に直面したことはありませんか?
- サーバーメンテナンスでSwagger UIにアクセスできない
- クライアントとの打ち合わせで、インターネット接続が不安定
- セキュリティポリシーの厳しい環境で、外部サービスへのアクセスが制限されている
こんな時、Swagger文書をPDFに変換しておくと、本当に助かります!
PDFフォーマットのメリット
- オフラインでもアクセス可能:インターネット接続やサーバーアクセスがなくても、いつでもどこでもAPI仕様を確認できます。これ、本当に便利ですよ!
- 簡単に共有できる:PDFは誰でも開けるフォーマットなので、技術者でないステークホルダーとも簡単に共有できます。
- 長期保存に最適:プロジェクト完了後も、API仕様を長期保存するのに最適です。サーバーが変わっても安心ですね。
- 注釈や印刷が可能:レビュー時に注釈を付けたり、必要な部分だけ印刷したりできるのも魅力的です。
Swagger文書をPDFに変換する3つの方法
実際に私が試した方法を3つ紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に応じて使い分けてくださいね。
方法1:Swagger to PDFオンラインツールを使う
一番手軽な方法は、オンラインツールを使うことです。Swagger to PDFというサイトがとても便利でした。
使い方:
- Swagger JSONのURLを用意する(またはJSONファイルを準備)
- Swagger to PDFにアクセス
- URLを入力(またはJSONをアップロード)
- 「Generate」ボタンをクリック
- 「Download」でPDFをダウンロード
私の体験: このツールを使った時、「こんなに簡単でいいの?」と驚きました。数クリックで美しいPDFが出来上がったんです。ただ、社内のSwagger定義をパブリックなサイトにアップロードするのはセキュリティポリシー的に問題がある場合もあるので注意が必要です。
方法2:Swagger Editorから変換する
オフラインでも使える方法として、Swagger Editorを使った変換方法もあります。
手順:
-
Swagger Editorにアクセス(またはローカルにインストール)
-
Swagger定義をロード
-
ダウンロードしたZIPファイルを解凍
-
HTMLファイルをブラウザで開き、印刷機能でPDFに変換
私の体験: この方法は少し手間がかかりますが、セキュリティ要件の厳しいプロジェクトでも使えました。特に、ローカルにSwagger Editorをインストールしておけば、完全にオフラインで作業できるのが良いですね。
# ローカルにSwagger Editorをインストールする方法
git clone https://github.com/swagger-api/swagger-editor.git
cd swagger-editor
npm install
npm run build
npm start
方法3:ブラウザの印刷機能を使う
最もシンプルな方法は、Swagger UIを表示したブラウザから直接PDFに印刷することです。
手順:
- Swagger UIページを開く
- ブラウザの印刷機能を使用(Ctrl+PまたはCmd+P)
- 出力先を「PDFに保存」に設定
- 必要に応じて印刷設定を調整(余白、ヘッダー/フッターなど)
- 「保存」をクリック
私の体験: 急いでいる時はこの方法が一番早いです。ただ、Swagger UIの表示が崩れることもあるので、重要な会議の前には必ず出力結果を確認することをおすすめします。
Apidogを使えばAPI文書管理がもっと効率的に!
実は最近、私のチームではSwagger UIからApidogに移行しました。Apidogは、API設計、テスト、ドキュメント作成を一つのプラットフォームで完結できるツールなんです。
Apidogの素晴らしいところは、API文書を様々なフォーマットでエクスポートできること。インタラクティブHTML、静的HTML、Markdown、Swagger/OpenAPI仕様、Postmanなど、状況に応じて最適な形式を選べます。
特に気に入っているのは、チーム全員がリアルタイムで同じドキュメントを編集・確認できる点。「最新版はどれ?」という混乱がなくなりました。
注意事項: Apidogは現在、PDFやWord形式への直接エクスポートには対応していませんが、まずMarkdown形式でエクスポートし、その後外部ツールを使って変換することができます。例えば、Typora、MarkText、あるいはいくつかのVSCodeプラグインを使えば、MarkdownをPDF、Word、Epub等の形式に変換できます。
これは実際に私が行っている方法です。ApidogからエクスポートしたマークダウンファイルをTyporaで開き、PDFに変換しています。この方法なら、スタイルやフォーマットもカスタマイズできて便利ですよ。
まとめ:API文書の共有はプロジェクト成功の鍵
Swagger文書をPDFに変換する方法を紹介してきましたが、どの方法を選ぶにしても、重要なのは「いつでもどこでもAPI仕様を共有できる状態を作っておく」ということです。
私の経験から言えば、API開発において文書化と共有は、コーディング以上に重要な場合があります。特に複数チームが関わる大規模プロジェクトでは、正確なAPI仕様書がプロジェクト成功の鍵を握ります。
今後は、Apidogのようなオールインワンツールの普及により、API文書の管理がさらに効率化されていくでしょう。特に日本の開発現場では、詳細なドキュメントが重視される傾向があるので、こうしたツールの活用は大きなアドバンテージになると思います。
みなさんも、今回紹介した方法を試してみてください。「あのとき準備しておいてよかった」と思える日が必ず来ますよ!
何か質問や他の便利な方法があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。API開発の効率化について、一緒に考えていきましょう!