Ext.data.validator.* による検証について

Ext JS の Ext.data.validator.* による検証についてメモっとく。モデルとフィールドのカスタム型に設定することができるバリデーターにはいくつか種類があるのだ。

継承ツリー

Ext.data.validator.* の継承ツリーを掲載しとく。標準で用意されているバリデーターである程度のことができる。Format に種類がないのは少し残念だが、正規表現で検証しているので実際のところは不便を感じないはず。

バリデーターの一覧

バリデーターを表にまとめておく。type は Ext.data.Model でバリデーターを指定するときに設定する値。validate は各バリデーターの検証が true になる条件。message は設定できるエラーメッセージ。

なお Ext.data.validator.Bound は抽象クラスであり、Ext.data.validator.List は非公開クラスであるため、バリデーターの一覧からは除外している。

クラス	説明	type	validate	message
Validator	ベースになるバリデーター	base	常に true	なし
Length	文字列の長さの範囲を検証するバリデーター	length	文字列の長さが min と max の範囲内であれば true	emptyMessage, minOnlyMessage, maxOnlyMessage, bothMessage
Range	数値の範囲を検証するバリデーター	range	数値が min と max の範囲内であれば true	emptyMessage, minOnlyMessage, maxOnlyMessage, bothMessage, nanMessage
Format	正規表現でフォーマットを検証するバリデーター	format	matcher に指定した正規表現に一致すれば true	message
Email	メールアドレスを検証するバリデーター	email	メールアドレスの正規表現に一致すれば true	message
Exclusion	指定値が含まれていないことを検証するバリデーター	exclusion	list に指定した値が含まれていなければ true	message
Inclusion	指定値が含まれていることを検証するバリデーター	inclusion	list に指定した値が含まれていれば true	message
Presence	値の存在を検証するバリデーター	presence	null か undefined か '' でなければ true（allowEmpty コンフィグで '' を妥当な値とみなすこともできる）	message