はじめに
macOS Catalinaで、日本語のフォントをサブセット化する人気No.1ツール、サブセットフォントメーカーが使えなくなりました。サブセット化したフォントをwoff、woff2に変換するツール、WOFFコンバータも同様に使えなくなっています。ツールのアップデートを待ちつつ、Pythonのライブラリを使って日本語のWEBフォントを作ってみようと思います。
環境の確認
Pythonが入っているか確認
$ which python
/usr/local/bin/python
pipが入っているか確認
$ which pip
/usr/local/bin/pip
# ついでにpipをアップデート
$ pip install --upgrade pip
お好きな日本語フォントを準備
今回は、Hannari.otf (はんなり明朝)。
インストール
fontTools のインストール
https://github.com/fonttools/fonttools
$ pip install fonttools
Brotliのインストール
https://github.com/google/brotli
$ pip install brotli
変換コマンド
フォントをサブセット化しつつ、woffとwoff2をそれぞれ作成します。
pyftsubset Hannari.otf --text-file=web-font.txt --layout-features='*' --flavor=woff --output-file=public/stylesheets/Hannari.woff
pyftsubset Hannari.otf --text-file=web-font.txt --layout-features='*' --flavor=woff2 --output-file=public/stylesheets/Hannari.woff2
最初の引数: オリジナルのフォント
--text-file: WEBフォントに格納したい文字を書いたテキストファイル
--layout-features: '*'(すべて)
--flavor: woffかwoff2
--output-file: 出力ファイル名
上記のコマンドを.shファイルなどに書くことで、次回からは一発で日本語フォントのサブセット化、およびwoff、woff2の作成をすることができますね。