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Introduction

今日がダイバージェンスについて書いていきます。
ちなみにエントロピーの知識を使うのでエントロピーの記事も見てあげてください。

エントロピーの記事はこちら

Kullback-Leibler Divergence

二つの確率分布の平均エントロピーの差を表す値をKLダイバージェンスといいます。
式では次のように定義されます。

$$KL(P||Q) = \int_{-\infty}^{\infty} P(X) log \frac{P(X)}{Q(X)}$$
離散の場合は
$$KL(P||Q) = \sum_{i} P(X_i) log \frac{P(X_i)}{Q(X)}$$

なぜ二つの分布間の距離をこのように定義できるのでしょうか。

式の解釈

真の分布P(X)が存在するとします。しかし、有限のデータから真の分布P(X)を求めるのは難しいです。そこで、有限のデータから推定して得られた確率分布をQ(X)とします。では真の分布P(X)と推定した分布Q(X)はどれだけ違っているのでしょうか。

ここで登場するのがエントロピーです。エントロピーはその分布の不確実性を示す値でした。
エントロピーが高いほど不確かなことが起こるとゆうことです。

P(X)のエントロピーとは$-\int_{-\infty}^{\infty} logP(X)$でした。

では推定した確率分布Q(X)は確率分布P(X)に対してどれだけ不確実性を持っているのでしょうか。エントロピーとは情報量の期待値でした。確率分布Q(X)が持つ情報量は$-logQ(X)$です。この情報量を確率P(X)で期待値をとります。
式は以下のようになります。
$$-\int_{-\infty}^{\infty} P(X) logQ(X)$$
この値と真の分布のエントロピーとの差を二つの分布間の差として定義します。式では以下のようになります。
$$-\int_{-\infty}^{\infty} P(X) logQ(X) - (--\int_{-\infty}^{\infty} P(X) logP(X)))$$
これを式変形すると
$$-\int_{-\infty}^{\infty}(logQ(X)-logP(X)) =\int_{-\infty}^{\infty}(logP(X)-logQ(X)) = \int_{-\infty}^{\infty} log \frac{P(X)}{Q(X)}$$
となるわけです。

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