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UiPathでライブラリを直接呼出す

Last updated at Posted at 2020-07-12

#UiPathでライブラリを直接呼出す

UiPathでは、OrchestratorやUiPath Goなどから、カスタムライブラリを追加することが容易になりましたが、実証実験の段階から、Orchstratorを入れたり、UiPath Goにお客様専用のライブラリを登録することは困難だったり、そもそもネットワークのホワイトリストですら登録いただくことに、大変だったりしますよね

本投稿では、自分で作ったカスタムライブラリ(DLL)を.nugetからではなく、直接、呼び出す方法を紹介します。

開発のきっかけ

最近では当たり前ですが、昔はUiPathでカスタムライブラリを作成するには、
Visual StudioでDLLを作成し、Nuget ExplorerなどでDLLをnuget化して利用しかありませんでした。

UiPathでデバッグするにも、Immediate Panelがなかったり、現時点でもComやラムダ式をデバッグしたり
解析することができませんでした。

お約束事項(免責事項)

この記事は2020年6月時点の情報を基に作成しております。
記事の内容は私個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。

利用イメージ

利用イメージは、カスタムライブラリのDLLを特定のフォルダ(例えばプロジェクトの配下など)に格納し、
xamlファイルをInvokeするのと同じような感じで、DLLファイルから呼び出してみたいと思います。

image.png

カスタムライブラリ

サンプルで利用できるDLLはこちらで用意しました。
https://github.com/takusonix/UiPathCustomLibrary/raw/master/UiPathCustomLibrary/bin/Release/UiPathCustomLibrary.dll

ソース内容はこちらです。

using System.Windows;

namespace UiPathCustomLibrary
{
    public static class TestClass
    {
        public static void Test1()
        {
            MessageBox.Show("Hello World");
        }
        public static void Test2(string message)
        {
            MessageBox.Show(message);
        }

        public static int Test3(int a, int b)
        {
            return a + b;
        }
    }
}

サンプルDLLを利用せずに、ご自身で用意いただいても構いません。

UiPathのプロジェクト構成

UiPathのプロジェクト構成は、このようになっています。
カスタムライブラリのサンプル(UiPathCustomLibrary.dll)はプロジェクト直下に格納しています。
image.png

UiPathの実装

1. アセンブリ変数の作成

UiPathでasmという変数を作成します。
image.png

2. 型を変更

asmの型をBrowse for Types...を選択します。
image.png

3. 型名

Type NameにSystem.Reflection.Assemblyを入力し、Asssemblyを選択します。
image.png

4. Assignの追加

Assign(代入)アクティビティを追加し、左辺にasmを設定します。
image.png

5. Assignの値を設定

Assignの右辺に以下の値を設定します。

Assembly.LoadFile( _
    Path.Combine( _
	    Environment.CurrentDirectory, _
		"UiPathCustomLibrary.dll" _
	) _
)

image.png

これで、DLLをロードすることができました。

6. 変数の追加

実行するメソッドの変数を追加します

  • 名前空間(usingName)
  • クラス名(className)
  • メソッド名(methodName)

image.png

7. 変数の値を設定

変数に値をそれぞれ設定します。

  • usingName = "UiPathCustomLibrary"
  • className = "TestClass"
  • methodName = "Test1"

image.png

8. 実行結果の変数を追加

実行結果を設定する変数 resultObj を追加し、変数の型をObjectに変更します。
image.png

9. Assignの追加

実行と実行結果を設定するAssignを追加します。
image.png

10. 処理の呼び出し

resultObjの値に、以下の値を設定します

asm _
    .GetType( usingName + "." + className ) _
    .GetMethod(methodName) _
	.Invoke(Nothing, Nothing)

image.png

UiPathの実行

実行すると、Hello Worldのメッセージが表示されます。
(メッセージボックスが前面に表示されてない場合、画像の通り、タスクバーからUiPathRobotの無名のタスクをせんたくしてください。)
image.png

終わりに

本投稿では、メソッドの呼び出しまでに留めております。
サンプルのカスタムライブラリで用意している Test2やTest3のメソッドや、引数の設定、実行結果の取得については、別投稿します。

もし、よければLGTMをお願いします。

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