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Indesignで自動組版するときのハマりポイント

Last updated at Posted at 2019-05-29

自動でデータ流し込みをしてデザインデータを作りたい。データ結合を使ってみたい。

冊子、名刺、いろいろなものを作成する際に考えることではないでしょうか。その中でも一番簡単と言われるIndesignでの自動組版について、様々な罠にハマったので解説します。

エラーメッセージ:選択した変数ライブラリが無効です。

image.png

原因:インポートしたデータソースファイルが不正である

Indesignでは .csvファイルを読み込むことができます。このファイルのカラム(一番上の行)には必ず全てにデータが含まれるようにしてください。

また、文字コードを.csv(UTF-8)形式で保存しなければなりません。ExcelやGoogle Spreadsheetから保存した段階では,違う文字コードが設定されていることが多いためそのまま利用するのではなく,一度テキストエディタ等で開いて保存し直す必要があります。

エラー:Illustratorで作ったテキストがIndesignで利用できない

原因:IllustratorテキストをIndesignへコピー&ペーストするとアウトライン化されてしまう

ほとんどの人はデザインデータをIllustratorで作って、Indesignへ持ってくると思いますが、 上述の通りそのままではデータ結合ができないのでご注意ください。ドキュメントの「配置」を使ってIllustratorファイルをIndesignへ載せることは不可能です。オブジェクトを選択して、コピー&ペーストすることのみが有効です。

解決策として,Indesignでデータフィールドプレースホルダーを改めて作ります。自動組版のためには、 データフィールドプレースホルダーというものが必要です。これは何かというと、データソースのカラムを配置したい場所に仮に置いておく、テキストボックスのことです。フォントも再度設定しなければならなく面倒ですが、必要な作業なので我慢しましょう。

Tips:名刺データの流し込み

スクリーンショット 2019-04-11 19.27.40.png 単ページに設定しておきましょう。名刺や片面ビラなどを作るときには単ページで作成しましょう。`ファイル>ドキュメント設定>見開きページ`のチェックを外すことで設定できます。見開きページだと、結合面で塗り白が重なってしまいます。

エラーメッセージ:データソース内に見つからないデータプレースホルダーが少なくとも1つあります。

スクリーンショット 2019-05-28 12.47.08.png

原因:データプレースホルダーとカラムの名前が異なる
データプレースホルダーというのは,<< >>で囲まれた文字の入っている,テキストボックスのことです。一語一句でも間違っていると同じであると認識されないため,気をつけてください。
https://forums.adobe.com/thread/934669

原因:ページを作成していない
これは初歩的なミスですが,マスターページを元にして自動組版する場合にもページを作成して置かなければなりません。マスターページをオーバーライドしただけのもので構いません。もしページがない場合,データ結合のプレビューはできるが結合ドキュメントを作成できないという状況になっているでしょう。

原因:無効なハイパーリンクが挿入されてしまっている
自動組版の2回目以降,つまりテンプレートを再利用してデータを作成しようとしたときに起こります。

なぜなら,データプレースホルダーはデータソースの情報を保存しています。テキストボックスそれぞれがデータソースのパスを保持しています。データソースのパスを持ったままのテキストボックスに新しいデータソースのカラムを追加しても,古いデータソースのパスは上書きされることなく保持され続けるため,そのパスが参照できず,上記のようなエラーが発生します。

解決策として,まずウィンドウ>インタラクティブ>ハイパーリンクから以下のようなウィンドウを開いてください。
スクリーンショット 2019-05-29 14.31.08.png
画像のハイパーリンク11~7は,データプレースホルダーの位置を指定するドキュメント情報があるので問題ありません。この場合は,マスターBページです。しかし,ハイパーリンク6~3はドキュメント情報が入っていないことがわかると思います。この場合,古いデータソースのパスが残っているので,削除しましょう。

なお,赤いポッチを触るとURLを使用できませんといわれますがそのままで問題ありません。

最後に

以上のことを守れば,簡単なデータ結合は完璧にこなせると思います。ご愛読ありがとうございました。

詳しいことは公式ドキュメントをご参照ください。でもAdobe公式って、文字ばかりで読みづらいと思うのは僕だけですか?
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/data-merge.html

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