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Takumi Akashiro ひとりAdvent Calendar 2020

Day 18

Python 正規表現を利用して任意の文字列群を抽出する / 名前付きグループを利用する

Last updated at Posted at 2020-12-18

この記事はTakumi Akashiro ひとり Advent Calendar 2020の18日目の記事です。

始めに

みなさまは正規表現使ってますかー?!!!

私は最後に使ったのが1ヶ月前ぐらいですね。
必要なときが来るとバリバリ使います。

そんな正規表現ですが、しっかり使うと任意の文字列群を良い感じに抽出できます。

TLDL

文字列群を取り出すときは名前付きグループを使おう!

>> text = "environ/house-food/apple-pie02.fbx"
>> import re
>> reg_text = r'(?P<main>(chara|environ))/(?P<sub>[^-/]*)-?(?P<sub_sub>[^/]*)/(?P<filling>[^-]*)-pie'
>> match = re.search(reg_text, text)
>> print(match.groupdict())
{'main': 'environ', 'sub': 'house', 'sub_sub': 'food', 'filling': 'apple'}

正規表現の基本

まず正規表現の基本、適当にマッチをしていきます。

#! python3
import re

def main():
    # NOTE: どうでもいいですけど、正規表現のサンプルでアップルパイってよく見かけますよね。
    text = "environ/house-food/apple-pie02.fbx"

    match_obj= re.search(r'pie', text)
    if match_obj:
        print("ヒットしたよ!")
    else:
        print("ヒットしないよ!")

if __name__ == '__main__':
    main()

ま、こんなもんです。超簡単ですね。

速度が求められて先頭一致が可能な場合はre.matchを使ったり、置換したいときはre.sub使うぐらいできれば、
とりあえず正規表現を使うのには困らないですね。1


ではここで、pieの前にある文字列appleを抽出するにはどうしましょう。
色々文字列を削ったりして取り出すと思います。

でも取得対象が複数あるときは?例えばenvironhousefoodappleを一気に取りたい場合は?

こんなときに利用できるのがグループです。
ちょっと公式ドキュメントを読んでみましょう。

正規表現のシンタックス

(中略)
(...)
丸括弧で囲まれた正規表現にマッチするとともに、グループの開始と終了を表します。
グループの中身は以下で述べるように、マッチが実行された後で回収したり、その文字列中で以降 \number 特殊シーケンスでマッチしたりできます。
リテラル '(' や ')' にマッチするには、( や ) を使うか、文字クラス中に囲みます: [(]、 [)] 。

re --- 正規表現操作 — Python 3.9.1 ドキュメントより

……どう使うんだか分からん……
というわけでサンプルを出してみます。

グループを使ってみる

#! python3
import re

def main():
    text = "environ/house-food/apple-pie02.fbx"

    match_obj= re.search(r'([^/-]*)-?pie)', text)
    print(match_obj.groups())

if __name__ == '__main__':
    main()

image.png

マッチオブジェクトに対してmatch_obj.groups()することで、
グループ化した正規表現に引っかかった文字列のリストが取得できます。

なので上記のtextからenvironhousefoodappleを取り出したいと考えて,

#! python3
import re

def main():
    text = "environ/house-food/apple-pie02.fbx"

    match = re.search(r'([^/-]*)/([^/-]*)-?([^/-]*)/([^/-]*)-?pie', text)
    if match:
        print(match.groups())

if __name__ == '__main__':
    main()

とすれば……

image.png
無事、出来ましたね!

まあまあ便利ですね!


listじゃなくてdictとしてほしいんだよなーとか、
正規表現じゃ()はよく使うから、必要な部分だけほしいんだよなーとかあると思います。

そんなときにはコレ「名前付きグループ」です!

例のごとく、公式ドキュメントを読んでみます。

正規表現のシンタックス

(中略)
(?P<name>...)
通常の丸括弧に似ていますが、このグループがマッチした部分文字列はシンボリックグループ名 name でアクセスできます。
グループ名は有効な Python 識別子でなければならず、各グループ名は 1 個の正規表現内で一度だけ定義されていなければなりません。
シンボリックグループは、そのグループが名前付けされていなかったかのように番号付けされたグループでもあります。

名前付きグループ を使ってみる

ま、とりあえず使えばわかるでしょうの精神で書きます。

#! python3
import re

def main():
    text = "environ/house-food/apple-pie02.fbx"

    match = re.search(r'(?P<main>[^/-]*)/(?P<sub>[^/-]*)-?(?P<sub_sub>[^/-]*)/(?P<filling>[^/-]*)-?pie', text)
    if match:
        print(match.groupdict())

if __name__ == '__main__':
    main()

マッチオブジェクトに対してmatch_obj.groupdict()することで、
名前がついたグループ化の辞書が取得できます。

image.png

いい感じに取り出せてますね!

締め

なんも思いつかねえ……

便利ですね!

  1. 追記: 速度を気にするような話であれば、forループ内で同じ正規表現を使う場合、forの外でre.compileして再利用するとが若干早くなりますね。

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