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未経験30代がエンジニアとして採用されるまでを振り返る

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2023年もいよいよ終わりを迎えるので、自分の足跡を残しておこうと思います。

自分の経歴

前職は中学校の数学科の教員でした。

元々は中学校のときの恩師の先生に憧れたことが夢のきっかけです。
教員時代は何度か担任の経験をさせてもらったり、学校の学力向上の長を務めたりしていました。

転職のきっかけ

みなさん教員の残業が多いということはなんとなくどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、本当に残業がめちゃくちゃ多いです。余裕で200時間超えてました。
朝6時半くらいにきて学校や教室、地域の清掃をして、ギチギチに授業をし、給食もかきこむように食べて、昼休みも当然ありません。で、授業が終わったらHRとかして、部活の指導をして、気がつくと19時すぎくらいになっていて、それから次の日の授業の準備や部活動の打ち合わせ、資料の作成やテスト作成など本当に深夜までやってました。今でも深夜の散歩で学校の周囲を通りかかると職員室の電気がついているのを見て、「先生方お疲れ様です・・・」という感想しかでてこないです。
自分は先生という仕事にやりがいを感じていましたし、キツくても多少のことなら乗り越えられていたのですが、大きな転機がありました。家族が増えたことです。
家族が増えるというのは大変喜ばしいことです。今でも子どもの顔を見ると心が安らぎます。でも、本当に今でも申し訳なく思うんですけど、妻にワンオペ育児をさせてしまっていたんですね。私も「早く帰らなきゃ」という気持ちはいつもあったのですが、なかなか仕事と生活のバランスが取れず、大変つらい思いを家族にさせてしまいました。
ある日、いつものように早朝に家を出て、送り出してくれる妻の顔を見ると、元気がないように見えました。なんとなく職場でも妻の顔を思い出して気になったので連絡してみるのですが、連絡がつきません。悪い予感がしました。その日は急いで休みをもらって家に帰ると、子どもが泣いている姿をボーッと見ながら佇む妻の姿が目に入りました。育児ノイローゼになってしまっていたのです。それから自分の働き方では家族とこれからの人生を一緒に歩むことが難しいと今更ながら気がつき、転職を決意しました。

なんでプログラミングを始めようと思ったのか

さて、転職を決意したは良いものの、何をしようかと考えた時に、直感で閃いたのがプログラミングでした。当時の社会状況はコロナ禍で、学校でも「1人一台端末」が導入され、ICTを活用した授業を国や自治体がすすめていました。そんな中でパソコンって面白い、これってうまく活用できればすごい可能性秘めているんじゃないか、と思ったのがきっかけです。
プログラミングをすると決めてから、早速プログラミングスクールに入学することを決めました。今思うと、必ずしもプログラミングスクールに通うことが正解ではないと思うのですが、当時考えていたこととして、「年齢的に未経験で採用されるのは厳しそうだから、少しでも最短で技術を身につけたい」と思ったからでした。
また、転職時あるある?として、最初はプログラミングに関係ない仕事を振られるかもしれないという話も調べた中でわかりました。最初はコールセンターの担当とか。それを否定はしませんが、ただでさえ年齢的に厳しいので、寄り道したくないという気持ちが強かったです。なので、プログラミングスクールに通えばそういったことを解決できる情報や手段も手に入るのではないかという思いもありました。

プログラミングの学習

名前は伏せますが某スクールで1日8時間以上プログラミングをしました。そこで思ったことは「めっちゃおもろいやん!」でした。なんでこんな面白いことにもっと早く気がつかなかったんだろう、というくらいハマりました。私は昔から1つのことにどハマりすると徹底的にやりつくすまで気が済まない性分でした。まあ、そのせいでソシャゲとかにハマって何十万という大金を溶かしたこともあるのですが、プログラミングはやり込み要素が半端ないゲームみたいなもの、というのが自分が率直に感じたことです。やってもやっても次から次に新しい技術や知識がでてきて、それを自分の力にできることがめちゃくちゃ嬉しくて、とにかくスクール時代は寝食を忘れて熱中しました。で、無事に卒業制作も終わり、自分でアプリを作成して、転職の際のポートフォリオにしようと思い、QiitaのクローンアプリをRubyで作ることにしました。
Qiitaの記事を書いたことがある人はわかると思うんですけど、執筆中って右側にマークダウンで書いた内容がプレビューできる機能があって、当時はなんでこんなことができるのか不思議で、いろいろな記事や資料を読み漁りました。で、「JavaScriptというものを使えばQiitaみたいにリアルタイムでプレビューできる!」ということがわかって、それからいろんな記事をコピペして自分のコードに貼り付けてみましたが、うまくいきません。なんでやねん!完全に行き詰まってしまいました。
しばらく1人でやってみましたがにっちもさっちもいかず、誰か助けてくれる場所はないかなと探していたときに、MENTAというウェブサイトがあることを知りました。そこでは質問や悩みを投稿して、それをメンターの方が解決をお手伝いしてくださるサービスです(有料)。
早速僕は金に糸目をつけずメンターの方を募集しました。
「すぐに教えてくれるかた募集。。。」っと。
予想よりもたくさんの方が声をかけてくださり、無事にある程度は自分の望んだ通りに実装することができました。
でも、一難去ってまた一難。今度はGitの使い方でわからなくなり、またもやMENTAを頼ることにしました。
「大丈夫ですか?ちょっとみますよ」と声をかけてくださった方がいたので、その方にお願いしました。
で、自分の状況や、なんでQiitaのクローンアプリを作っているのか、それでどんな課題に直面しているのか話しました。
そのときのメンターの方から言われたこと
「あなたはこのアプリをつくってお金儲けをしたいのですか?」
最初は意味がわかりませんでした。いやいや、お金儲けがしたいわけじゃない、転職のためのポートフォリオにしたいんですよと伝えました。
すると、「お金儲けをしたいのなら、答えだけ聞いて実装するのも良いかもしれません。完成すればお金が入るのですから。でも、これからプログラミングの世界に入って仕事をしたいと思うのであれば、このアプリ作成を通して原理や原則を理解することのほうがもっと大事なことではないですか?」
めちゃくちゃ衝撃でした。
というか完全に本末転倒になってしまっていたことにその時気がつきました。確かにそうだ。プログラミングを通して面白いとか、学びを深めたい、それをポートフォリオにして自分のことを知ってもらいたいからやっているわけで、いつの間にかただ完成を目指すだけのものになってしまっていました。
「動けば良い」はある意味真実かもしれないけど、自分自身のマインドとしては理解を疎かにせず、着実に進んでいきたいがはっきり自分の行動指針になったのはそれからです。
それから、転職活動と並行しながら、先ほどの言葉を言ってくださった方に師事して一つ一つ学び直しました。
日々学びを深めつつ、無事に転職が成功して、2023年の2月からIT企業で働くことができるようになりました。

転職した企業

名前は伏せますが、BtoBが主な戦場で、順委任や請負、派遣などを通して顧客の課題をITで解決することをミッションとしています。
案件によって使う技術や言語は様々で、私は今まで3つ案件に参画させていただきまして、言語でいうとPHP、Go、Python、TypeScriptを主に使用してきました。

転職して思ったこと

私は転職して本当によかったと思っています。そして今の会社を気に入っています。
もちろん、エラーが解決しなくて病みそうになることもあるし、納期が追い詰められてキツい思いもしました。(というか年末までそうでした)
だけど、何よりもプログラミングは面白い!この気持ちは嘘偽りなく自分の心にありますし、家族との生活バランスが、以前よりもかなり改善されてきたこともよかったなと思っています。
来年ももっともっとたくさん吸収して、つよつよエンジニアになるぞ!!!

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