こんにちは、インサイトテクノロジーの松尾です!
本投稿では EC2 上に構築した Insight SQL Testing Manager でアセスメント結果や評価 SQL セットの保持に利用している領域を拡張する方法を紹介します。
はじめに
Insight SQL Testing Manager でアセスメント結果や評価 SQL セットの保持に利用している領域は、/mnt/piso-data
でマウントされているストレージとなります。デバイス名は /dev/sdb
です。
まずは EBS を拡張
EBS ボリュームのサイズ拡張はオンラインで行うことができます。
以下のような形で、サイズを変更してみましょう。
拡張されたことを確認
lsblk で確認してみます。
[ec2-user@idt ~]$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
nvme1n1 259:0 0 5G 0 disk /mnt/piso-data
nvme0n1 259:1 0 32G 0 disk
└─nvme0n1p1 259:3 0 32G 0 part /
nvme2n1 259:2 0 1G 0 disk /mnt/piso-backup
nvme3n1 259:4 0 20G 0 disk /mnt/pg-wal
デバイス名は異なりますが /mnt/piso-data
が 5G に拡張されていますね。
そこで /mnt/piso-data
でマウントされているストレージがどのボリュームに相当するかを確認するには以下を実行します。
[ec2-user@idt ~]$ lsblk -o +SERIAL
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT SERIAL
nvme1n1 259:0 0 5G 0 disk /mnt/piso-data vol0ee326ce6ec957ef2
nvme0n1 259:1 0 32G 0 disk vol0e69a560f0700a930
└─nvme0n1p1 259:3 0 32G 0 part /
nvme2n1 259:2 0 1G 0 disk /mnt/piso-backup vol0a35271d0d1262b07
nvme3n1 259:4 0 20G 0 disk /mnt/pg-wal vol06c5644371e12421d
vol0ee326ce6ec957ef2
がボリューム ID で、変更しているものと合致していることが確認できました。
参考:
NVMe EBS ボリュームには、EBS ボリューム ID がデバイス ID のシリアル番号として設定されています。シリアル番号を一覧表示するには、lsblk -o +SERIAL コマンドを使用します。
ストレージを OS 側で認識させる
拡張したディスクを OS で認識させるには xfs_growfs
を実行します。実際に df
コマンドにより、認識しているサイズも拡大したことを確認できると思います。
[ec2-user@idt ~]$ sudo xfs_growfs -d /mnt/piso-data
meta-data=/dev/nvme1n1 isize=512 agcount=8, agsize=32768 blks
= sectsz=512 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
= reflink=1
data = bsize=4096 blocks=262144, imaxpct=25
= sunit=1 swidth=1 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=2560, version=2
= sectsz=512 sunit=1 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
data blocks changed from 262144 to 1310720
[ec2-user@idt ~]$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs 1.8G 0 1.8G 0% /dev
tmpfs 1.8G 1.2M 1.8G 1% /dev/shm
tmpfs 1.8G 8.5M 1.8G 1% /run
tmpfs 1.8G 0 1.8G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/nvme0n1p1 32G 17G 16G 52% /
/dev/nvme3n1 20G 207M 20G 2% /mnt/pg-wal
/dev/nvme2n1 1014M 40M 975M 4% /mnt/piso-backup
/dev/nvme1n1 5.0G 159M 4.9G 4% /mnt/piso-data
tmpfs 360M 248K 360M 1% /run/user/1001
tmpfs 360M 0 360M 0% /run/user/1000
おわりに
本投稿では、EC2 上の Insight SQL Testing Manager でデータ領域を拡張する方法をご紹介しました。実際に利用し始めて評価 SQL セットやアセスメントが増えてくると、デフォルトの 1G ではすぐに足りなくなってくると思います。アセスメント実行中などにストレージが枯渇してしまうと、途中まで実行したアセスメント結果も破棄しなければならないので、ディスクの空き容量については十分注意の上、Insight SQL Testing を活用いただければと思います。