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AWSクラウドプラクティショナー対策にも役立つ“2軸思考”:6つの柱をビルド軸と制御軸で整理してみた

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✅ はじめに

こんにちは。miyoshiです。
まだまだ、AWSを理解しきれていないことばかりです。

ふと気づいたことがあります。

AWSの学習を進めながら、試験対策にも取り組んでいると、ある瞬間に「これって整理できるんじゃないか?」と気づくことがあります。

今回紹介する“2軸思考”も、まさにその一つです。

この視点は、私自身がクラウドプラクティショナーの試験勉強を通して、「なんだか見えてきたぞ」と感じた瞬間から生まれたものです。

この記事は、同じように試験に挑んでいる仲間に向けたものでもあります。

「ただ用語を覚えるだけじゃない、設計の本質的な理解にもつながる学び方がある」

そんな気づきが、これを読んでくれた誰かの学習を少しでも後押しできたら嬉しいです。


AWSを学び始めると、VPCやサブネット、セキュリティグループ、Auto Scaling、ALB、EBSなど、設計すべきことが膨大に感じられます。

「何から考えればいいのか?」
「どのサービスを選べばいいのか?」

そんな迷いを感じた時に自分の中で 【ビルド軸】と【制御軸】 という2つの思考軸で分類すると、問題の出題意図や選択肢の構造が整理しやすくなりました。


本記事では、AWS設計をシンプルに整理するための思考法として、

ビルド軸」と「制御軸」という2つのアプローチ軸

を紹介します。

さらに、AWS公式が定義する Well-Architected Frameworkの6本柱を、
この2軸にマッピングして考えることで、
試験対策としても設計判断としても活用できると思いました。

✅ AWS設計の2つの軸とは?

軸名 感覚 使う場面
ビルド軸 空間を広げる・構築していく 可用性・拡張性・パフォーマンス設計
制御軸 通信を絞る・ルールで守る セキュリティ・ルーティング・アクセス制御

この2つは、システム設計を考えるときの「地図とコンパス」のようなものです。
「拡張すべきか?」「制限すべきか?」という視点で整理できれば、設計の迷いはグッと減ります。

そして、クラウドプラクティショナー試験の選択肢においても、
「これはビルド軸?それとも制御軸?」と考えることで、正答に近づく視点となります。

🏛️ AWS Well-Architected Framework(6本柱)

AWS公式が推奨するベストプラクティスの枠組みが、この6つの柱です。

  • 運用上の優秀性(Operational Excellence)
  • セキュリティ(Security)
  • 信頼性(Reliability)
  • パフォーマンス効率(Performance Efficiency)
  • コスト最適化(Cost Optimization)
  • 持続可能性(Sustainability)

これらは設計の「原則」や「価値基準」として非常に重要ですが、
実務や試験でこれをどのように使うのか、イメージが湧きづらいので、、、、


🧩 6本柱を2軸にマッピングしてみる

主な軸 補足
運用上の優秀性(Operational Excellence) 制御軸 自動化・監視・オペレーション整備=ルールの最適化
セキュリティ(Security) 制御軸 通信制御・アクセス管理・暗号化など
信頼性(Reliability) ビルド軸 冗長化・マルチAZ構成・バックアップなど
パフォーマンス効率(Performance Efficiency) ビルド軸 スケーラビリティ・最適なリソース選定
コスト最適化(Cost Optimization) 両軸 構成の最小化(ビルド抑制)+制限によるムダ排除(制御)
持続可能性(Sustainability) ビルド軸中心+制御軸 長期的な最適構成・省エネ設計 → 両視点からの改善が求められる

🔍 ユースケース別に軸で考える

ユースケース 該当軸 対応サービス/構成
高負荷時に落ちない構成を考えたい ビルド軸 Auto Scaling / ALB / Multi-AZ
社内からのみ通信を許可したい 制御軸 SG / NACL / IP 制限
他VPCとの保護された通信が欲しい 制御軸 VPC Peering / RT 設計
AZ障害を想定した配置にしたい ビルド軸 Multi-AZ / RDS レプリカ / バックアップ

このように、ユースケースを「どちらの軸で対応するか?」という視点で整理すると、
必要なサービスや構成が自然と見えてきます。
そして、試験問題でも「これはどちらの観点から問われているのか?」という判断がしやすくなります。


✨ まとめ

  • AWS設計の混乱は「視点」が不明瞭だから起こる

  • Well-Architected Frameworkの6本柱は、

    • ビルド軸(構築)と
    • プロトコル的制御軸(制限・保護)
      に分類できる
  • ユースケースや試験問題に応じて、どの軸で捉えるかを明確にすることで、

    • 設計判断が早くなる
    • 会話・レビューが整理しやすくなる
    • 試験対策でも「意図を読む力」がつく

👍 最後に

「この構成で合ってるかな…?」
「どこから手をつけるべき?」

と迷ったら、ぜひこの2軸のフレームワークに立ち戻ってみてください。

設計とは、広げるか、絞るか。
この選択の連続なのです。

試験対策にも、現場の設計にも役立つ“軸思考”。
あなたのAWS学習に、新しい視点を加えてみませんか?


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