KotlinというとAndroid開発のイメージが強いですが、Java互換のサーバーサイドでも使える汎用言語なので、IDEを使わずにコマンドラインで手軽にKotlinを試してみました。
手順
Kotlinコンパイラのインストール
$ brew update
$ brew install kotlin
- 今回はMac+Homebrewですが、Linux等でも簡単に導入可能です
コーディング
$ vim hello.kt
...(好きなエディタで編集)
$ cat hello.kt
fun main(args: Array<String>) {
println("Hello, World!")
}
-
fun
で関数の宣言 - 引数の後のコロンに続いて引数の型がくる
- 関数をトップレベルに書ける。Javaと違いクラス宣言不要
- Javaと違い配列はただのクラス
-
println
で標準出力- Javaだと
System.out.println
だが、Kotlinの標準ライブラリがJavaの標準ライブラリをラップしているので簡潔に書ける。
- Javaだと
- セミコロン不要
コンパイル&実行
$ kotlinc hello.kt -include-runtime -d hello.jar
$ java -jar hello.jar
-
-d
オプションで、アウトプットの.classファイルが格納されるディレクトリ名 or .jarファイル名を指定 -
-include-runtime
オプションで、Kotlinのランタイムライブラリをjarに含めて、実行可能な形式で出力- ※Kotlinコンパイラでコンパイルされたコードを実行するためにはKotlinランタイムが必須
- 実行は通常の
java
コマンド
参考
- "Kotlin in Action": https://www.manning.com/books/kotlin-in-action
- Kotlin公式チュートリアル: https://kotlinlang.org/docs/tutorials/command-line.html