はじめに
LITALICO Advent Calendar 2022 24日目の記事です。
はじめまして。
LITALICOでフロントエンドエンジニアをやっている@taku_yanagitaです。
「0秒思考」の本の紹介と考察、実際に取り組んでみて問題解決までの思考法の例を挙げてみようと思います。
※技術的な記事ではないです。。ただ、エンジニアになってぶつかった問題に対しての対処法的な思考法的な記事になります。
興味がある方はぜひ本を読んでみてください。
この記事の目的
0秒思考を使って、問題解決ができるようになる??問題の原因が深掘りができるのが目的です。
対象者は悩み事がある人、仕事で問題解決をしたいと思っている人です。
私は仕事以外の日常生活でも、何か壁に当たった時は0秒思考を使っています。
0秒思考とは何か
0秒思考とは、メモ書きによる、思考と感情の言語化のトレーニングです。
マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッド――
それは、「メモ書き」によって思考と感情の言語化をトレーニングすることで、
どんな人でも確実に頭がよくなり、心も鍛えられるというもの。
引用:amazon(ゼロ秒思考-頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング-赤羽-雄二)
こちらを実践することで、問題の本質が見えたり、考えが整理できたり、問題に対して、次どのように動けば良いのかわかったります。
しかも頭スッキリします。(悩みが解消する感じ)
やり方
- A4用紙とペンを用意する。
- 左上にタイトル(考えたいこと)、右上に日付を記載する。
- 1分タイマーをかけます。
- 1分以内にタイトルに沿った思いついたことはなんでも書き出す。
- 1行20−30文字程度、4−6行書く。
- 書き出したことをさらにテーマにして深掘りする。
- 毎日10枚書く。
私は自分のPCやスマホで、notionというアプリを入れてやっています。
(本書の著者はA4紙&ペンでの記載を推奨しています)
実際にやってみて、感じた、メリットとデメリットを書いていきます。
メリット
実際にやってみて感じたメリットを紹介していきます。
- 頭がスッキリする。
- 問題や悩みに対してどうやって考えればいいのかなんとなくわかる。
- 悩み事が減った気がする。
- 問題解決をするためにただ考えるのではなく実際に次のアクションが決められる。
が私の感じたメリットです。
1つずつ解説していくと
頭がスッキリする。
問題や悩みに対して、ぐるぐる考え続けていたものに結論が出せるので、頭がスッキリした感じがします。
問題や悩みに対してどうやって考えればいいのかなんとなくわかる。
何回もやることで、問題の深掘りができるので、慣れてくるとどのように考えればいいのかわかってくる。
悩み事が減った気がする。
こちらもぐるぐる考え続けることが減ったので、悩みが減った気がする。
「考える」と「悩む」の違いがわかった気がします。
問題解決をするためにただ考えるのではなく実際に次のアクションが決められる。
問題を深掘りできるため、問題の原因がわかる。
原因がわかれば対処のしようがあると思います。
デメリット
- めんどくさい。
- 疲れる。
- 時間の確保をする必要がある。
くらいです。
めんどくさい。
慣れるまでめんどくさいです。。
何事もそうですが。。
疲れる。
1分で4-6行、20-30文字を書き出すのは疲れます。
頭使っている感じします。
時間の確保をする必要がある。
1分×10回なので準備含めて15分ほど。そんな時間はかかりませんが、しっかり時間を確保して集中したいものです。
なぜ0秒思考か
著者は本書で「一生懸命に考えているつもりで、実際は立ち止まっている」「大半の人は深く考えることができない。」「どうすれば深く考えることができるのかよくわかっていない」としています。
それらを解消する方法が0秒思考です。
私自身、考えるってなんだろう、、となっていた時期にこの本に出会いました。
確かに考える方法なんて習っていないし、問題にぶつかったらどうやって考えていいのかわからないと思います。(他の人の思考プロセスが知れたら楽しいのにと思ってます)
この本を読んで、実際に実践してみて、自分で考えるというのがなんとなくわかった気がします。
今の世の中、ネットにあらゆる情報が転がっていて、自分で考えるというのがなくなってきました。
そんな中で、自分で考える方法を身につければ、強みになるのではないかと思います。
私的考察
私なりになぜ0秒思考がいいのか考えてみました。
- メタ認知になるから。
- 無知の知がわかる。
- 書き出してアウトプットができるので頭に定着する。
- 問題に対して深掘りできるので、原因や対処法などの結論が出せる。
- 結論が出せるので、悩まなくなる。
です。
1つずつ解説していくと
メタ認知になるから。
メタ認知とは自分の思考や行動を客観的に捉えられることです。
紙に書き出すことで、自分の考えていることが視覚化されます。
視覚化することで、自分の考えていたことあらためて認知されます。
認知されることでさらにそこへ、さらに思考を入れられる「メタ思考」ができ深掘りできます。
※メタ認知とは
無知の知がわかる。
無知の知とは、「私は私が知らないことを知っている」ということです。
例えば私はphpをよく仕事で使うのですが、まだ自分の思った通りに書けません。
なぜ書けないか考えたときに、データ構造がよくわかっていない、クラスを書くことに慣れていない、配列の取り出し方・考え方についてよくわかっていないことを知ることができました。
知らないことを知ることでどうすればいいのか見えてくると思います。
書き出してアウトプットができるので頭に定着する。
アウトプット大事です。
アウトプットするとインプットした情報や、悩み事が整理されます。
知識は整理されないとなかなかアウトプットできないです。
実際に記事書いて0秒思考について自分の中で整理されています。
問題に対して深掘りできるので、原因や対処法などの結論が出せる。
タイトルに対して書き出したことをさらにタイトルに選んで書き出したりするので、深掘りできます。
深掘りしないと実際の原因が出てこないので、間違った対処になりがちです。
例えば・・
phpが書けない→普段書かないから、知識がないから→じゃな勉強しよう、とりあえず書こう、だと最初のうちはいいかも知れないけどだんだん詰まってきます。
私がそうでした。(まだphpがうまく書けないですが苦手箇所を深掘りして勉強してます。。)
なので、phpが書けない→普段書かないから、知識がないから→なぜ普段書かないか、知識がないかを深掘り→知識がないから普段から書かない(わからないことだらけで疲れてしまう)、作りたいものが決まらない、勉強が疎か→なぜ知識がないと書けないのか、作りたいものが決まらないのか、勉強が疎かになってしまうのかを深掘り→配列などがよくわかっていないから、クラスなどがわかっていないから、何が作れるかわかっていないから決まらない、勉強時間が確保をしないから勉強ができない→・・・・
など続けていくと詳細度が高くなり、原因や対処法が出てくるようになります。
結論が出せるので、悩まなくなる。
悩むというのは結論が出ないで、ぐるぐる同じことを考えてしまうことだと思ってます。
なので結論が出ればそれほど悩まなくなります。
結論が出ればどうすれば良いのか行動するだけだからです。
気づいたら同じことを何回もぐるぐる考えてしまう人は結論が出るとスッキリします。
実際に問題解決やってみた。
なぜcssが整理できないか。
- cssの設計について知らないから設計ができないので整理ができない。
- cssを整理するとはどういうことかわからないからできない。
- 整理すると何が良くなるかわからないから整理できない。
ここで1分経ってしまいました。。
次は下記をタイトルにして深掘りします(頭になぜとつけるとやりやすいです)。
-
なぜcssの設計について知らないか。
- css設計について勉強してこなかったから知らない。
- css設計をすると何がどう良くなるかわからないから。
- 設計にどんな方法があるのかわからないから。
- 今まであまり保守する必要がなかった。
ここでさらに1分たちました。。4−6行、20-30文字は難しいです。
次は下記について深掘りします。- なぜcss設計について勉強してこなかったのか。
- 今まで保守性などについてあまり考えてこなかったから、勉強してこなかった。
- 他の勉強を優先してしまっていたので勉強してこなかった。
- cssの設計を勉強すると何が良いのかメリットがわからないから。
ここまでくるとなんとなくなぜcssが整理できないかの原因が見えてきました。
- cssの設計を勉強すると何が良いのかメリットがわからないから。
- 今まで保守性などについてあまり考えてこなかったから、勉強してこなかった。
- 設計にどんな方法があるのかわからないから。
ここらへんに原因がありそうです。。
最後に今後どうしていくか考えていきます。
- ではどうやってcssを整理していくか(Next Action)。
- cssの設計について勉強してみる。
- 保守性などについて調べてみる、サイトの保守性とは何か。
- cssの設計にどんな方法があるか調べてみる。
- 実際にcssを整理してみて何が便利なのかを実践的に理解する。
こんな感じでしょうか。。
実際には、一つのことを深掘りではなく、何個かピックアップして深掘りしてもいいと思います。
大事なことは、とりあえず思ったことはなんでも書き出すことです、同じことを何回書いても大丈夫です。
ここまでで大体4分(1分×4)くらいで深掘りできました。
実際にでたNext Actionをやってみて、それでも整理できなかったら、なぜうまくいかないかを深掘りしていくと次のActionが出てくると思います。
最後に
私自身、考えるってなんだろうと思った時期に出会った良書でした。
ガリレオの名言に「結果にはすべて原因がある。」というのがあります。
仏教にも「原因と結果の法則」というのがあるらしいです。
私もそう思います。なので原因を知ることはとても大事だと思います。
なので、問題に当たった時は原因を深掘りするようにしています。
また、原因を知るまでの過程も大事だと思います。
ここがわからないと、なんでこれが原因なんだっけ、、と、なりがちな気がします。
この方法、実際に仕事にも活かしてます。(まだまだ壁にぶち当たってますが。。)
もし、こういう考えもあるよなどありましたら、知りたいです。(他の人の思考プロセスなどの話が好き)
何かに悩んでいる人はこういう記事読んだななど思い出してもらえると嬉しいです。