■受験の目的
Microsoft Fabricにおけるデータエンジニアリング、管理、CI/CDを理解するため。
Microsoft Certified: Fabric Data Engineer Associate(DP-700)の認定を受けるため。
■出題範囲
シラバスはMicrosoft公式から参照します。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/resources/study-guides/dp-700
■受験の前提
中級試験の位置づけですが、特に事前に合格が必要な試験などはありません。
DPシリーズとしては、従来のAzureのPaaSとは異なり、Microsoft Fabricのデータ統合基盤サービス(SaaS)としての内容で、特にデータエンジニアリング、管理、CI/CDが中心になっています。
■筆者の経験と補足事項
筆者は、この試験の前に「DP-600」を取得していて、且つ業務でFabricを実際にある程度動かしていた経験がありました。
実は、本試験「DP-700」を、英語だけサポートされていた時に一度受験していたのですが、その時は残念ながら不合格でした。出題数と英語読解で苦戦し、惜しくも6割後半に留まりました。
実際に受けてみるとDP-600と共通で、SQL,KQL,PySparkなどが少なからず出題されています。
■受験のメリット
Microsoft Fabricに関するデータエンジニアリングのほかにも、Fabricの管理、CI/CDの手法を学ぶことが可能です。試験の傾向ですと、ArchitectやAdministratorに近い領域をイメージしていただくと良いと思います。
■教材
MicrosoftLearningで学習します。このあたり無料で詳しく体系的に学べるのはありがたいです。
PC端末限定ですが、ラボもあります。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/dp-700t00
※個人のMicrosoftアカウントがあれば、PCやスマホなどで進捗を同期できるので、いつでも続きから学習できます。
最近の試験の傾向では、試験中にMicrosoftのドキュメントを検索させるように構成されている問題もあるため、時間に余裕があれば、目を通しておくと良いでしょう。
理由としては、ドキュメントの構成やワードをある程度把握しておくことで、検索ヒットをさせられるようにするためです。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/
※戦略としては、検索が必要な問題はブックマークして、同セクション2周目でやった方がいいです。
Fabricの内容は、従来のPaaSサービス10個分以上くらいあるので、すべて記憶するのは困難だと思われます。そのため、Fabric項目ごとの目的と概要の整理を行っておくことをお勧めします。Fabricの管理やCI/CD概念については、各管理者権限で実際に動かしていないと理解できない部分もあるので、可能であれば手を動かして覚えましょう。
■模擬試験
Udemyで購入しました。前回、DP-600で購入した作成者の方の模擬試験になります。
https://www.udemy.com/course/microsoft-dp-700-fabric-data-engineer-associat-practice-test/
本コンテンツですが、一部回答の誤りがあったため、QAは見ておいた方が良いです。
問題の解釈が、一部読み取りにくいところもあります。
■学習期間
筆者の場合、ラーニングと模擬問題を1カ月半ほど学習しております。
前段で添付していたFabricのドキュメントも、シラバスを参照して、
一通り内容に沿ったところは目を通しました。
■実際の本試験
日本語に対応した試験が発行されていましたので、そちらで受験しています。
全問の制限時間は100分でした。問題数は毎回変わるのでご注意ください。
以下の内容でした。
全問題:52問
L 通常問題:44問
L ケーススタディ:8問
⇒共通題目のYES/NO問題は、今回は通常問題に含まれていました。
注意点として、
一連の通常問題を回答後に、一番下のボタンを押すと、ケーススタディへ遷移します。
ケーススタディ遷移後は、通常問題に戻れません。
見直しが必要だったのに、間違えて押してしまうと致命的なので気を付けてください。
制限時間は全問トータルで100分です。計画的に解くようにしましょう。
模擬問題の内6,7割くらいは出題されていました。
その他は、Learningを検索しないと分からなかったため、
ブックマークし2周目で回答しました。
筆者の場合、ブラッシュアップ後の2回目の受験となりましたため、
ある程度記憶に残っていた問題もあったことと、日本語受験であったため、
前回よりは比較的時間に余裕ができました。
7割以上が合格ラインです。
8割越えのスコアで、2回目のリトライが実った結果でした。