■前回の記事
■本記事の目的
今回は、Fabricに監視する観点によって、いくつか機能があり
公式ドキュメントだけだと認識しにくい部分を解像度上げてまとめます。
■概要
Fabricの監視機能および関連サービスについて理解する。
■前提
GUIでの監視機能を中心とします。
APIによる監査ログ取得などは今回取り扱いません。
Purviewのライセンスが現在ないため、説明と検索イメージのみとなります。
■主要な監視機能
Microsoft Fabricの各監視機能と目的について、整理します。
・管理者監視ワークスペース(Admin Monitoring)
ユーザーアクティビティ
Fabric/PowerBIアイテムの使用状況
・Fabric Capacity Metrics
コストパフォーマンス
CapacityUnitの使用状況
Onelakeのストレージ使用状況
・Microsoft Purview(コンプライアンスポータル)
監査ログ
※今回は、監視の観点での記載ですが、
データカタログ、DLPなどのガバナンス機能もあります。
■管理者監視ワークスペース(Admin Monitoring)
このワークスペースを使うためには、「Fabric管理者」の特権が必要です。
権限があると、ワークスペースから、「Admin Monitoring」を展開できます。
FeatureUsageandAdoptionを開いてみます。 > Inventoryをクリックする。
利用状況の概要を確認できます。
詳細アクティビティを確認したい場合は、オブジェクト内のグラフで右クリック >
ドリルスルー > ActivityDetailsをクリックする。
参照できる内容やレベルは予め仕様として決まっていますが、
アクティビティログとして参照することができます。
※表やデータのエクスポートも可能です。
■Fabric Capacity Metrics
この機能を使用するためには、
PowerBIアプリ「Microsoft Fabric Capacity Metrics」を
インストールする必要があります。
以下のリファレンスから前提条件とインストールオプションを参照して、
インストールしてください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/enterprise/metrics-app-install?tabs=1st
Fabricポータル(PowerBIサービス)から行うのが一番簡単だと思います。
↓↓↓↓↓↓
検索 > 対象のアプリをクリックし、順次インストールする。
インストールすると、
専用のワークスペース、レポート、セマンティックモデル、アプリが自動で作成されます。
データの接続のための情報として、CapacityIDを取得する必要があります。
管理ポータル > 容量の設定 > ファブリック容量のタブ >
自分が容量管理者のFabric容量を選択 > 以下キャプチャの時のURL内部のIDを取得
データ接続と展開します。
※未接続の場合は、CMのワークスペースに入ると警告で、「データの接続」が表示される。
取得したCapacityIDを入力 > 日本時間なら「9」を入力 >
自動更新を設定 > 次へ ※TimePoint4つは設定不要
戻って、更新されたら完了 ※更新されない場合は手動更新ボタンをクリック
Fabric Capacity Metricsのレポートを開きます。 >
Computeページでは、容量のフィルターを操作すると、対象のCU使用量の推移を参照できます。
Storageページでは、容量が割り当てられているワークスペース単位での、
Onelakeストレージ使用量の推移を参照できます。
■Microsoft Purview(コンプライアンスポータル)
Purviewのコンプライアンスポータルへは、Fabric管理者が、
管理ポータル > 監査ログ > Microsoft365管理センターに移動する
で移動できます。
コンプライアンスポータル > 監査ログ > 記録を開始していない場合は、開始します。
>開始時点からのログが、ライセンスの日数分だけ保管されるようになります。
Purviewの監査ログのライセンス仕様と検索仕様は、以下を参照ください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/audit-solutions-overview
https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/admin/track-user-activities
■その他
他にもPurviewがあれば、APIやコマンド利用で、
ログ分析などができるようなので、レポートやアイテム利用状況監視も
できるようです。
CU使用量監視、分析は、監査ログに出ないので、この点は今後のアップデートに期待します。
いくつか監視機能がありましたが、
触ってみないとその目的を理解できないところもあったので、
提案前に気づきがあってよかったです。
現在、Purviewのデータカタログ機能も社内外で話題に上がっているので、
活用していけたらと思います。
■次の記事
作成次第、添付します。