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誤用から考える心理的安全性

Last updated at Posted at 2022-11-30

心理的安全性とは

このチーム内では、対人関係上のリスクをとったとしても安心できるという共通の思い

対人関係の会話・議論の場に適用可能な概念です
「気軽に〇〇できる」が心理的安全性と考えられがちですが
あらゆる「気軽に〇〇できる」を心理的安全性にすると、誤用につながってしまいます

心理的安全性とはなにか?を簡潔に表現するのは難しいので、
ここでは誤用から心理的安全性を考えていきます

匿名性と心理的安全性

「心理的安全性を高めるため、匿名で意見できるようにしました」
匿名性は心理的安全性?

匿名は「対人リスク」を回避している状態なので、心理的安全性が高い状態とは言えないでしょう


類似で考えられる正用ケースを考えてみます

  • 心理的安全性が低いため、匿名じゃないと意見が言えない
  • 心理的安全性が高いため、オープンな場で気軽に意見を言える

認知負荷や責任と心理的安全性

「作業の際に覚えることが多く、失敗すると重大な問題になるため、心理的安全性が低いです」
手間や複雑さ、責任があると心理的安全性が低い?
逆に言うと、手軽にできると心理的安全性が高いのだろうか

「対人リスク」への言及ではないので、心理的安全性ではないでしょう


類似で考えられる正用ケース

  • 作業が分かりづらいし、同僚は忙しそうで質問しづらい。心理的安全性が低い
  • 覚えることは多いが、気軽に質問できるし、丁寧に教えてくれるため心理的安全性が高い

まとめ

(思ったより例を出せませんでした... :pray:

例に上げた、匿名性や手間の削減は組織としては重要なケースもありますが
「心理的安全性ではない」ということを書いてみました

心理的安全性を重視するのは、組織の生産性やエンゲージメント向上のためですが
心理的安全性とは何か(何でないのか)を考えることで、効果的にそれらにアプローチ出来ると思います

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