厳密にはOffice365は直接関係ないのですが、多くの環境では、ADFSやDirSyncなどを使っていると思います。
下記の参考先では、AD環境とDirSync等で同期している場合には直接Office365上から登録することができないので、同じ手法が使えません。そのため、代替手段を考えました。
ポイントは2点です。
- ローカルのADサーバ上で作成すること。
- 連絡先(Contact)のオブジェクトの作成と属性の変更はそれぞれコマンドを実行すること。
■環境
ADサーバ Windows Server2012
■前提条件
登録先のMLグループはあらかじめ作成しておきます。(ここではabcml@sample.comとします。)
一括登録用に以下のような読み込み用ファイルを作成します。タブ区切りのテキストファイルです。
Name Email givenName SurName dn Description
"鈴木 一郎" hoge@gmail.com 一郎 鈴木 "cn=鈴木 一郎,ou=abc,dc=sample,dc=local" abcML
以下のコマンドを実行します。
import-CSV C:\temp\abcml.txt -delimiter "`t" -Encoding Default |
ForEach-Object{
New-ADObject -Name $_.Name -Type contact -Path "ou=abc,dc=sample,dc=local";
Set-ADObject -Identity $_.dn -replace @{msExchHideFromAddressLists=$True;mail=$_.Email;DisplayName=$_.Name;givenName=$_.givenName;sn=$_.SurName;Description=$_.Description};
Set-ADGroup -Identity "abcML" -Add @{'member'=$_.dn};
}
■補足
- New-ADObjectで指定している-Path属性ですが、ファイル内にも指定しているのですがうまく読み込めなかったので直接記述しています。ここでは連絡先オブジェクトがabcというOUの中に作成されます。
- Set-ADObjectで指定しているmsExchHideFromAddressListsはグローバルアドレス帳に非表示にするための指定です。
- Set-ADGroup でMLにメンバーを登録しています。
■参考
[Office365でメーリングリストにgmailなどのアドレスをメンバに追加する]
(http://meganehunter.hatenablog.com/entry/2014/05/17/103606 "Office365でメーリングリストにgmailなどのアドレスをメンバに追加する")