はじめに
本記事は「ゲーム業界は高倍率って聞くけど、自分でも大丈夫?」と不安に思う【ゲーム業界志望の学生】の方々に向けた記事となります。
たくさんやらかした私でも内定を頂けた就活対策術、役に立ったサービスなどを語ることで、ゲーム業界を目指す方を勇気づけられたら幸いです。
筆者プロフィール
- 情報系大学院生1年
- コンシューマー向けゲーム開発を主とする企業に内定
- ゲーム制作経験あり
- 就活開始:大学院1年生の5月末~
内定を頂いた企業に対して行ったやらかしの一部抜粋
- 当然のように夏インターン落ち
- 早期選考に呼ばれるもコーディングテストを1ヶ月以上先延ばしにする
- 2次面接でも志望職種がブレブレ
これでも真剣に就活に取り組んだつもりなのですが...(泣)
これだけやらかしても内定をもらえるチャンスはあるので、気になっている企業には必ずエントリーしましょう。
就活対策
私の就活戦略は勝機のありそうな中堅SIerを多めに受けつつ、志望度の高いゲーム企業を何社か受けるという方針で進めました。
しかし、このあたりの意思決定は個人によるものが大きいと考えますので、就活対策を一般化するため大きく4段階に分けてご紹介いたします。
- ガクチカを用意する
- 就活を勝ち抜くための情報収集
- 面接等の選考対策
- 就活先を決めるための情報収集
ガクチカを用意しよう
私の就活戦略では正直これが一番重要です。
就活の最も効果的な対策は学生生活を充実させることにあると思います。
面接ではチームでの活動経験を問われることが多かったため、他者と協力する活動もいくつかあると良いでしょう。
私はゲームをチームで制作した経験を面接で話しましたが、技術面とチーム内での立ち回りの両方を話せたためそこそこ評価してもらえたように思います。
面接で聞かれるからではなく、自分の目指す社会人像を見据えて行動しましょう。
とは言っても、急ぎでガクチカを錬成する必要のある方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、ゲームジャムやハッカソンであれば比較的短期間で経験を積めるのではないかと思います。
私はそのようなイベントにはあまり詳しくないため、そのあたり話は他の方に任せたいと思います。
就活を勝ち抜くための情報収集をしよう
就活を勝ち抜くには「企業との出会い」や「巧い立ち回りを知る」など多くの情報が必要になります。
そのために私が就活中お世話になったサービスを共有させていただこうと思います。
逆求人ナビ(株式会社ジースタイラス)
- 企業の方へ個別面談の形で直接アピールできる逆求人イベント
- 早期から企業の方と直接お話しできる機会が得られるうえ、フィードバックをもらえて自分の武器を知ることができる
- サポーターの方に面談の練習やES添削を手伝ってもらえる
- 褒められたことではないと思いますが、筆者は逆求人に関係ない企業のESも添削してもらいました。学生想いな運営に圧倒的感謝!
offerbox
- プロフィールやガクチカを書いておくことで企業から選考やイベントの案内が届く
- BtoB企業など見つけにくい企業が向こうから声をかけてくれる
- 就活初期のES練習に書いた文章をもとに継続的にオファーが来るのでコスパが良かった
- オファーが届くとSNSでいいねを貰ったみたいでちょっと楽しい
onecareer
- 企業ごとに面接での質問事項や過去の受験者が書いたESなどが掲載されている
- 企業によっては面接でここに書かれている通りのことが聞かれたので一見の価値あり
選考対策をしよう
ガクチカを用意しても面接官に適切に伝えられなくては選考を進むことができません
そこで、私が行った面接対策フローをご紹介させていただきます。
- 逆求人ナビのサポーターの方と面接練習
- 逆求人ナビやofferbox経由でインターンや選考にエントリーし面接の回数を重ねる
- 面接の頻出質問やonecareerの過去問を見て面接想定回答集を作成する
私はいわゆるコミュニケーション能力には自信がありませんでした。
しかし、面接で求められるのは自身の経験や価値観を言語化し伝える能力であるため、内向的な方でも大丈夫です。
たとえ相手が大企業の役員と言えども、極論を言うとただの人間です。緊張しすぎず普通に会話することを心掛けましょう。
就活先を決めるための情報収集をしよう
就活を勝ち抜くための話はよく耳にする一方で、内定を獲得した後の戦いについて語られることは少ないように感じます。
しかし、就活とは内定を獲得するための戦いではなく、その後の生活を充実させるための戦いであると私は考えているため、入社する企業は慎重に見定める必要があります。
そこで、入社後を見据えた情報を集められるサービス等を共有させていただきます。
OpenWork, ライトハウス
- 企業の口コミサイト
- 外からだと分かりづらい会社の内情を伺うことができる
- 情報提供者は転職していく人が多くバイアスのかかった個人の情報であるため、利用には一定のリテラシーが必要
有価証券報告書, 投資家向け決算資料
- 企業の経営状況や主力事業、中長期の経営ビジョンなどを知ることができる
- 資産の流動比率などから企業の健全性を推し測ることができる
- 一次情報に基づき自己責任で意思決定ができる (重要)
openworkや先輩などの情報は個人のバイアスがかかっていたり、内定先の人事の方は内定者を逃さない仕事をしているという意味で利害関係者であったりするため、よりフラットな視点から企業分析を行いたい場合には投資家向け情報が役に立つかもしれません。
社員面談
- 企業の雰囲気を知るためには現場で働く方から直接お話を伺うのが一番(個人の見解)
- 業務内容も担当している方に直接聞いたほうが理解を深められる
- OBやOGがいれば良いが、筆者のように伝手がなくても内定後に人事の方にお願いすれば社員の方と面談をセッティングしてくれる場合がある
- 会社訪問お断りと書いてある企業にも頼んでみれば面談してくれるところもある
さいごに
ゲーム業界の就活は高倍率と言われ不安になることも多いと思います。
かくいう私も良さげな中堅SIerから内定を頂くまでは、ゲーム業界に対しかなり弱気で逃げ腰な就活をしてしまいました。
選考が進むたびに「今度こそ落ちた...」と愚痴をこぼしたり、開き直っておもしろ社会科見学のつもりでヤケクソに面接を受けたりしました。
一方で、もし受かる実力があってもエントリーしなければ内定は獲得できません。
たとえ明らかな上位企業であったとしても、母校から内定者が出ていなくてもエントリーだけは行うようにしましょう。
本記事が少しでも読者の方のお役に立てれば幸いです。