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10: 多次元配列,

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多次元配列

配列/連想配列の要素として格納できるのは、数値や文字列ばかりでは無い。

任意の型の値、例えば配列そのものを格納してもかまわない。

入れ子の配列

具体例

$data1 = [
   [‘x-1’, ‘x-2’, ‘x-3’],
   [‘y-1’, ‘y-2’, ‘y-3’],
   [‘z-1’, ‘x-2’, ‘x-3’],
  ];

配列$data1

0 1 2
0 [0,0]x-1 [0,1]x-2 [0,2]x-3
1 [1,0]y-1 [1,1]y-2 [1,2]y-3
2 [2,0]z-1 [2,1]z-2 [2,2]z-3

上記は二次元配列

このように「配列の配列」を表すようなケースでは、最低限、要素ごとに改行とインデントを加えると構造が分かりやすくなり、コードも読みやすくなる。

構文規則ではないが、少し心掛ける。

配列の配列から値を取り出すには、これまでと同様、ブラケット構文でそれぞれの次元のインデックス番号を指定する。

$data[1][0]

//結果: y-1

インデックス番号が一つだけの配列を一次元配列、インデックス番号が二個の配列(配列の配列)二次元配列、またはより一般的に多次元配列とも言う。

理論的には、同じ要領で[...]を入れ子にすることで、4次元、5次元配列を作成することもできるが、直感的に理解しやすいと言う意味でも、普通に利用するのはせいぜい3次元配列まで。

$data2 = [
   [
     [‘s牛肉’, ‘m牛肉’, ‘l牛肉’],
     [‘s豚肉’, ‘m豚肉’, ‘l豚肉’],
     [‘s鶏肉’, ‘m鶏肉’, ‘l鶏肉’],
   ],
   [
     [‘sコーラ’, ‘mコーラ’, ‘lコーラ’],
     [‘sサイダー’, ‘mサイダー’, ‘lサイダー’],
     [‘sファンタ’, ‘mファンタ’, ‘lファンタ’],
   ],
   [
     [‘sポテト’, ‘mポテト’, ‘lポテト’],
     [‘sカレー’, ‘mカレー’, ‘lカレー’],
     [‘sキムチ鍋’, ‘mキムチ鍋’, ‘lキムチ鍋’],
   ],
  ];

echo $data[2][2][0];
//結果: sキムチ鍋

上記はインデックス番号が3つなので多次元配列。

また、配列の中に連想配列を含めることもできる。

<?php
$data3 = [
   [
    ‘name’ => ‘山田孝之’,
    ‘age’  => 35,
    ‘sex’  => ‘男’,
   ],
   [
    ‘name’ => ‘タモリ’,
    ‘age’  => 15,
    ‘sex’  => ‘男’,
   ],
   [
    ‘name’ => ‘釈由美子’,
    ‘age’  => 25,
    ‘sex’  => ‘女’,
   ],
  ];

[0]
[name] 山田孝之
[age] 35
[sex]
[1]
[name] タモリ
[age] 15
[sex]
[2]
[name] 釈由美子
[age] 25
[sex]

上記は配列と連想配列の入れ子

このような形式の配列は、データベースからデータを取り出す場合などにもよく使われるので、きちんと理解する。

通常配列と連想配列の関係

ここまでの説明では、便宜上、数字キーを持つ通常配列と、文字列キーを持つ連想配列とを別物として解説して方が、厳密には、PHPはこれらを区別しない。

唯一の配列型があるだけで、そのキーが数値であるか文字列であるかによって、両者を区別しているに過ぎない。

その理解を踏まえて以下の例をもって配列の理解を深める。

通常配列でキーを明示する

通常配列と連想配列とが本質的に同じものであることが分かれば、通常配列でもキー名(インデックス番号)を指定できるのは何ら不思議なことではない。

<?php
$data = [1 => ‘山田’, 2 => ‘松本’, 3 => ‘浜田’, 4 => ‘濱田’]

print_r($data);


//結果:

Array
(
 [1] => 山田
 [2] => 松本
 [3] => 浜田
 [4] => 濱田
)

通常配列のようにインデックス番号が省略された場合には、ゼロから始まる番号が自動的に振られていた。

一部の値だけにインデックス番号を振ることもできる。

この場合、「その時点での最大インデックス番号+1」が自動的に割り振られる。

例えば下記のようなケースではすでに4まで番号が振られているので、次の「カツオ」のインデックス番号は5となる。

<?php
$data = [1 => ‘マグロ’, 4 => ‘シャケ’, ‘カツオ’];

print_r($data);

//結果:

Array
(
 [1] => マグロ
 [4] => シャケ
 [5] => カツオ

ただし最大のインデックス番号が負数である場合は例外。
この場合、次のインデックス番号を決めるルールは、バージョンによって変化する。

<?php

$data = [-10 => ‘河野’, ‘伊藤’];

print_r($data);

//結果:

//PHP7.4以前

Array
(
 [-10] => 河野
 [0]   => 伊藤


//PHP8以降

Array
(
 [-10] => 河野
 [-9]  => 伊藤

PHP7.4以前では、強制的にゼロが割り当てられるのに対して、PHP8以降では整数インデックスの場合と同じく、「最大インデックス+1」が振られる。

負数インデックスを積極的に利用する機会はさほどないが、互換性のない変更なので、頭の片隅に留めておく。

11:通常配列と連想配列との混在

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