こんにちは! @takoba といいます。インターネットと音楽とカレーライスを主にたべるぺちぱーです🍛
現在は コネヒト株式会社 でサーバーサイドを主戦場にしたエンジニアとして働いています。 CakePHP を主に触っています〜〜🙋♀️
このエントリは、 PHP Advent Calendar 2021 の9日目のエントリです。
8日目は @kubotak さんによる PHPコードを消すライブラリを作った でした。
前提
Generator
is 何?
ジェネレータを使うと、foreach でデータ群を順に処理するコードを書くときに メモリ内で配列を組み立てなくても済むようになります。 メモリ内で配列を組み立てると memory_limit を越えてしまうかもしれないし、 無視できないほどの時間がかかってしまうかもしれません。 配列を作る代わりに、ジェネレータ関数を書くことになります。これは通常の 関数と同じものですが、 ジェネレータ関数は一度だけ return するのではなく、必要に応じて何度でも yield することができます。 つまり、値を繰り返し返せるということです。
要は、 return
の代わりに yield
を使うことで、都度、処理の結果を返すことができます。 map 的な処理をする場合に便利そうですね。
例えば、以下のような処理があるとします。
function squareArray(array $arr): array
{
$res = [];
foreach ($arr as $v) {
array_push($res, $v ** 2);
}
return $res;
}
foreach (squareArray([1, 2, 3, 4, 5]) as $squared) {
echo $squared . ',';
}
#=> 1,4,9,16,25,
implode(', ',squareArray([1, 2, 3, 4, 5]))
#=> 1, 4, 9, 16, 25
Generator
を使うと以下のように書けます。
(関数の返り値が Generator
であることを意識する必要はあるので、ちょっと考えものですが🤔)
function squareGenerator(array $arr): \Generator
{
foreach ($arr as $v) {
yield $v ** 2;
}
}
foreach (squareGenerator([1, 2, 3, 4, 5]) as $squared) {
echo $squared . ',';
}
#=> 1,4,9,16,25,
implode(', ', iterator_to_array(squareGenerator([1, 2, 3, 4, 5])))
#=> 1, 4, 9, 16, 25
テストしたいコード
今回は、 jolicode/slack-php-api を用いて以下のような class SlackClient
を書いたとします。
$this->client->iterateUsersList()
が iterable
を返すので、その場合に PHPUnit でどのように書けばよいの??ってなりました。
<?php
declare(strict_types=1);
namespace App\ExternalService;
use JoliCode\Slack\Api\Model\ObjsUser;
use JoliCode\Slack\Api\Runtime\Client\Client;
use JoliCode\Slack\ClientFactory;
class SlackClient
{
/**
* @var \Jolicode\Slack\Api\Runtime\Client\Client Slackクライアント
*/
private Client $client;
/**
* @param \Jolicode\Slack\Api\Runtime\Client\Client|null $client Slackクライアント
*/
public function __construct(Client $client = null)
{
$this->client = $client ?? ClientFactory::create(env('SLACK_TOKEN'));
}
/**
* Slackの表示名からSlackユーザーを取得する
*
* @param string $screenName 表示名
* @return \JoliCode\Slack\Api\Model\ObjsUser Slack側のユーザー情報
*/
public function getUserByScreenName(string $screenName): ?ObjsUser
{
foreach ($this->client->iterateUsersList() as $user) {
$displayName = $user->getProfile()->getDisplayName();
if ($displayName === $screenName) {
return $user;
}
}
return null;
}
}
結論
以下のようなかんじに書くとよいです。
/**
* getUserByScreenName()のテスト
*
* @return void
*/
public function test_getUserByScreenName(): void
{
$screenName = 'dummy';
$expected = new ObjsUser();
$expected->setProfile((new ObjsUserProfile())->setDisplayName($screenName));
$clientMock = $this->createPartialMock(Client::class, 'iterateUsersList');
$clientMock
->expects($this->atLeastOnce())
->method('iterateUsersList')
->will($this->returnCallback(function () use ($expected) {
foreach ([$expected] as $user) {
yield $user;
}
}));
$actual = (new SlackClient($clientMock))->getUserByScreenName($screenName);
$this->assertSame($expected, $actual);
}
PHPUnit の $this->returnCallback()
を用いて yield $user
として都度 $user
を返す closure を Mock に突っ込んであげればよいかんじです💪
おわりに
ナウいかんじの PHP を書くとしたらどう書けばいいんだ〜〜〜?ってたまに迷うことがあったので、 tips として書き起こしてみました。
もし困った時にこのへんが参考になれば、Google先生最高!インターネット幸せ!ってなるのでよきだな〜〜と思っています🙌
明日は @naopusyu さんのエントリです!おたのしみに〜〜👋
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