クラウドコンピューティングとは
従量課金制による、インターネット経由の IT リソースとアプリケーションのオンデマンド配信
オンプレミスデプロイの別の呼び方
プライベートクラウドデプロイ
クラウドコンピューティングの規模はコスト削減にどのように役立ちますか?
多くのユーザーによるクラウド使用量が集約されるため、従量課金制の料金を低く抑えることができる。
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)を使用するメリット
Amazon EC2 インスタンスでは、仮想サーバーを使用して AWS クラウドでアプリケーションを実行できます。
Amazon EC2 インスタンスタイプ
- 汎用インスタンス
汎用インスタンスは、コンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースをバランスよく提供します。以下のようなさまざまなワークロード1: に使用できます。
- アプリケーションサーバー
- ゲームサーバー
- エンタープライズアプリケーションのバックエンドサーバー
- 小規模および中規模のデータベース
コンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースが同じくらい必要なアプリケーションがあるとします。このようなアプリケーションではどのリソース領域でも最適化を必要としないため、汎用インスタンスで実行することを検討できます。
- コンピューティング最適化インスタンス
コンピューティング最適化インスタンスは、高パフォーマンスプロセッサの恩恵を受けることができるアプリケーションに最適です。このインスタンスは、汎用インスタンスと同様、ウェブサーバー、アプリケーションサーバー、ゲームサーバーなどのワークロードに使用できます。
ただし、コンピューティング最適化インスタンスは、高性能のウェブサーバー、計算負荷の高いアプリケーションサーバー、専用のゲームサーバーに最適です。また、1 つのグループで多くのトランザクションを処理する必要があるバッチ処理ワークロードに使用することもできます。
- メモリ最適化インスタンス
メモリ最適化インスタンスは、メモリ内にロードした大規模なデータセットを処理するワークロードに対して、高速なパフォーマンスを実現するように設計されています。コンピューティングにおいて、メモリは一時的なストレージ領域です。中央演算装置 (CPU) がアクションを完了するために必要なすべてのデータと命令を保持します。コンピュータプログラムやアプリケーションは、ストレージからメモリにロードされた後に実行可能となります。このプリロードプロセスによって、CPU からコンピュータプログラムへの直接アクセスが可能になります。
アプリケーションを実行する前に大量のデータをメモリに読み込む必要があるワークロードがあるとします。こうしたシナリオには、高パフォーマンスのデータベースや、大量な非構造化データをリアルタイムで処理するワークロードなどがあります。このようなユースケースでは、メモリ最適化インスタンスの使用を検討できます。メモリ最適化インスタンスを使用することにより、大量のメモリを必要とするワークロードを実行し、優れたパフォーマンスを実現できます。
- 高速コンピューティングインスタンス
高速コンピューティングインスタンスは、ハードウェアアクセラレーターやコプロセッサーを使用して、一部の機能を CPU で実行中のソフトウェアよりも効率的に実行します。こうした機能には、浮動小数点数計算、グラフィックス処理、データパターン照合などがあります。
コンピューティングにおいて、ハードウェアアクセラレーターは、データ処理を高速化できるコンポーネントです。高速コンピューティングインスタンスは、グラフィックアプリケーション、ゲームストリーミング、アプリケーションストリーミングなどのワークロードに最適です。
- ストレージ最適化インスタンス
ストレージ最適化インスタンスは、ローカルストレージの大規模なデータセットに対する高速シーケンシャル読み取りおよび、書き込みのアクセスを必要とするワークロード用に設計されています。ストレージ最適化インスタンスに適したワークロードの例には、分散ファイルシステム、データウェアハウジングアプリケーション、高頻度のオンライントランザクション処理 (OLTP) システムなどがあります。
コンピューティングにおいて、IOPS (input/output operations per second) は、ストレージデバイスのパフォーマンスを測定するメトリクスです。デバイスが 1 秒間に実行できるさまざまな入出力操作の回数を示します。ストレージ最適化インスタンスは、数万回の低レイテンシーと、ランダム IOPS をアプリケーションに提供するように設計されています。
入力操作は、データベースに入力されるレコードなど、システムに配置されるデータと同じように考えることができます。出力操作は、サーバーによって生成されるデータです。出力の例には、データベースのレコード上で実行される分析などがあります。高い IOPS を必要とするアプリケーションがある場合、ストレージ最適化インスタンスは、こうしたユースケース向けに最適化されていない他のインスタンスタイプよりも優れたパフォーマンスを提供します。