概要
Active Directoryを使ってPCにファイルを配布する方法を説明します。
グループポリシーオブジェクトを使用してファイルを配布する方法に焦点を当てます。
作業内容
事前準備
配布したいファイルをファイルサーバーに配置し、ネットワーク共有を設定します。
ここでは例として \\server\share\file.txt
を使用します。
手順
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グループポリシー管理コンソール (GPMC) を開く
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操作:
gpmc.msc
を実行してグループポリシー管理コンソールを開きます。
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操作:
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新しいGPOを作成
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操作:
- [ドメイン] または [組織単位 (OU)] を右クリックし、[新しいGPOの作成] を選択します。
- GPOの名前を入力します(例: "File Distribution GPO")。
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操作:
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GPOを編集
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操作:
- 作成したGPOを右クリックし、[編集] を選択します。
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操作:
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スクリプトを設定
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操作:
- [コンピュータの構成] または [ユーザーの構成](どちらでも可)を展開します。
- [ポリシー] > [Windowsの設定] > [スクリプト (スタートアップ/シャットダウン)] または [スクリプト (ログオン/ログオフ)] に移動します。
- [スタートアップ] または [ログオン] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [スクリプト] タブで、[追加] をクリックし、配布したいファイルをコピーするスクリプトを指定します。
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操作:
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スクリプトファイルの作成
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操作:
- 配布スクリプトを作成し、ネットワーク共有またはローカルに保存します。以下は例です。
@echo off xcopy \\server\share\file.txt C:\path\to\destination /Y
- スクリプトファイルのパスを指定します。
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GPOを対象のOUまたはドメインにリンク
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操作:
- GPMCで、GPOを適用したいOUまたはドメインを右クリックし、[既存のGPOのリンク] を選択します。
- 作成したGPO("File Distribution GPO")を選択します。
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操作:
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GPOの適用を確認
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操作:
- コマンドプロンプトを開き、対象のコンピュータで次のコマンドを実行してGPOが適用されていることを確認します。
gpupdate /force
- コンピュータを再起動し、ファイルが正しく配布されたか確認します。
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