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iPhone 「ショートカット」で作る時間管理ツール

Last updated at Posted at 2021-10-31

##1. はじめに
iPhone のショートカットアプリと numbers で簡単な工数管理ツールを作ってみました。
タイマーとも連携していて、指定の時間経過するとアラームで知らせます。
なお、ios 15 で動作確認しています 14 では import 時にショートカットとして認識しませんでした。

使い物になれば、ご利用いただいても良いですし、機能を追加するなど何かの参考になれば幸いです。

##2. 使い方

画像 ShortCuts での入力
IMG_3695.jpg ショートカットからタイムトラッキングを選ぶ
menu.png 記録する作業を選択
IMG_3693.jpg 時間を設定
IMG_3694.jpg コメントあれば書く
IMG_3697.jpg 指定した時間のタイマーがセットされ、指定の時間経過するとアラームで知らせてくれます。

タイマーアプリの仕様かとおもいますが、
すでにタイマーが設定されていた場合のみ、このように時間確認の画面が表示されます。
iPhone の Numbers アプリで集計
Numbers アプリで毎回の記録が自動集計されグラフ表示されます
IMG_3696.jpg 

##3. iPhone にインストールして使ってみる

  1. iPhone に「ショートカット」アプリと 「numbers」 アプリをインストールしておきます。

  2. iPhone で信頼されていないショートカットを有効にします。

    「設定] -> 「ショートカット」 -> 「信頼されていないショートカットを・・・」 これを「ON」にします。

  3. iPhone から以下の URL をアクセスし、ショートカット「タイムトラッキング」 をダウンロードします。
    https://www.icloud.com/shortcuts/075e6047dcfb47d7add7e28d1437903f

  4. 実行してみる
    ダウンロードした「タイムトラッキング」を実行してみます。初回は numbers のシートをダウンロードするのみで終了します。
    001.png

  5. 動作確認してみる。
    数分の間隔をあけて適当に作業項目を選択し記録してみます。その集計が numbers のシートに反映され円グラフの比率が変わる事などを確認できれば OK です。

    ※数分の間隔をあけているのは、例えば 1:10 に開始して 1:10 に終了しても 0 分の作業時間となり円グラフに反映されず、分かりにくいからです。
    ##4. 補足

選択項目を変更・追加する場合

  • 「5.タイムトラッキングの内容説明の②」にある項目を追加 or 変更します。 
    例えば「調査」を「プログラミング」に変更するばあい、"調査" という文字列をすべて"プログラミング"に変更します。
    Oct31c.png

  • 「6.numbers シートの説明①②」も同様に、対応したセルの計算式を "調査" から "プログラミング" のように対応した種類を参照するように変更・追加します。

IMG_3725.PNG
下記の設定も、参照しているセル名 "分 調査" から "分 プログラミング" に変更ですね。
IMG_3726.PNG
  • それと上記の集計 A2 の "調査" 文字列も "プログラミング" など変更したい値へ変えておきます。
  • 項目を追加する場合は、新しい行を集計に加え、同じように対応したセルの計算式も加えます。
  • あと「5.タイムトラッキングの内容説明⑥」にある Get file from Shortcuts at path timesheet.numbers は、Error if Not found を ON に変更しておいたほうが良いかもです。
    もしファイルが無いと、デフォルトのファイルを github からダウンロードしてしまうからです。

割り込み作業が発生した場合の動作についての説明

1.「調査」「120」をセット

調査を開始しようと、「調査」「120」分をセットしたとします。その時 numbers には以下のように記録されています。
IMG_3699.jpg

  1. 割り込みがあり「ミーティング」「30」をセット

その後、120 分経過するまえに割り込みの案件があり、ミーティングに参加することとなりました。そこで「ミーティング」「30」をセットしました。すると、下記のように、"割り込み” としてマイナスの時間が追加されたのち、新しくミーティングの記録が行われます。
このようにマイナスの値を加える事で、割り込みがあった場合の時間を補正しています。
IMG_3700.jpg

無音タイマーがおすすめ

iPhone のタイマーに無音がありません。頻繁にタイマーの音が鳴るので私は無音音源をタイマーに加えて、バイブレーションみでの通知にしました。
無音タイマーの設定については、この記事では記載していませんので、下記の記事などを参考にしてみてください。
https://togai.jp/2021/04/24/1198

##5. タイムトラッキングの内容説明

番号 画像 説明
!IMG_3717.PNG ・このアプリの説明
1.png ・Dictionary 使い、選択できる項目リスト
2.png ・選択された項目のキーを Select にセット
・キー(Select) に対応する値を取得し Chosen item にセット
・費やす時間の質問し、Activity Minites にセット
3.png ・コメントを質問し、値を Comments にセット
・現在時刻の取得し "Start" にセット
・現在時刻をフォーマットしFormatted start にセット
※Date Format = ISO8601、include ISO 8601 Time とする。
フォーマットしないと時間の比較が正しく動作しないため
4.png ・Start-long 変数へ Formatted start をセット
・辞書の start に、Formatted start をセット
・辞書の select に、"Chosen item" をセット
5.png ・辞書の activity に "Activity Minutes" をセット
・iCloud 上の /Shortcuts/timesheet.numbers をオープン
oct31a.png ・もし timesheet.numbers ファイルがなければ
http://github.com/takimai39/timesheet/raw/main/timesheet.number をダウンロード
・そのデータを timesheet.numbers として保存
Oct31b.png ・ダウンロードした旨のメッセージを表示
・そして終了
・latest.json ファイルを取得
6.png ・if ( latest.json != null ) { という意味合いの if 文
つまりファイルが存在すればという意味の条件
・latest.json を辞書として読み込み
・辞書ファイルから start の値を取得|
7.png ・辞書ファイルから activity を取得
・latest-start をフォーマット
※Date Format = ISO8601、include ISO 8601 Time
8.png ・Latest-long 変数に "Formatted latest" をセット
・Latest-long と Start-long の時間差を計算し、"Time Between Dates" にセット
・Diff 変数に "Time Between Dates" をセット
9.png ・if文:もし diff が、先の Activity (Latest-activity) より小さければ
・先の activity の残残り時間をマイナス値として取得
10.png ・timesheet.numbers に"割り込み” として、マイナスの時間を追加
・連続して書き込みを実行すると失敗する対策で5秒待ち
・if文終わり
・if文終わり
11.png ・lastest.json に辞書を保存
・timesheet.numbers に、現在時刻、選択項目、コメントを追加
12.png ・指定時間のタイマーをセット
以上

##6. numbers シートの説明

番号 画像 ShortCuts での入力
IMG_3725.PNG ・青線で囲われたセルは、対応する種類の時間を集計しています。<
IMG_3726.PNG ・青線で囲われた列は、分を元に時間にしています。
IMG_3727.PNG ・円グラフは、時間列から表示しています。

##7. その他

以下を参考にして作成しました

  • Shortcuts アプリ -> ギャラリー -> Time Tracking を元にしました。
  • numbers のグラフは、どこだったか忘れましたが numbers の TimeSheet のサンプルから。

以上、何かの参考になりましたら幸いです。

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3.png

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