##何が問題?
Windows10で仮想デスクトップをWin+Ctl+Dでたくさん作って、デスクトップ1でエクセルを立ち上げた状態とします。
その後、デスクトップ2でエクセルを立ち上げようとすると、デスクトップ1に移動してしまって、なんだかなぁとなってしまうのです。
Windowsの仮想デスクトップの機能では、どのデスクトップにも共通でアプリを表示させることができます。
でも、今回は別々のデスクトップで別々のエクセルで仕事をしたい、こんなときになるべく作業効率を落とさない苦肉の策を書いておきます。
##エクセルを別プロセスで立ち上げる
結論から言うと、
>excel /x
により、別プロセスで立ち上げると作業しているデスクトップでエクセルは起動してくれます。
ということで、こんなバッチを作ればいいんです。
@echo off
c:
cd "C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16"
start "" excel -x
このバッチをタスクバーにピン留めしたいのですが、バッチファイル自体はそうすることができないようです。
そこで、一旦コマンドプロンプトをピン留めし、リンク先とアイコンを変更します。
これで、新しいデスクトップでエクセルを始めに立ち上げたいときにタスクバーのアイコンをクリックすると、デスクトップ内にエクセルが立ち上がるようになります。
##デフォルトで立ち上がるテンプレートを消す
でも実はまだ問題があり、新しくエクセルを立ち上げると空のブックが立ち上がります。
このせいで、すでにエクセルを立ち上げているデスクトップに移動してしまいます。
この問題を回避するために、デフォルトで立ち上げようとするファイルを削除しておきます。
C:\Users[ユーザ名]\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART
ここにあるファイルを削除します。
ちなみにこの場所は、[ファイル]>オプション>セキュリティ センターの「セキュリティセンターの設定(T)」ボタンをクリックし
信頼できる場所の一覧から確認できます。
これで、作業デスクトップ内でエクセルが立ち上がるようになりました。
##今後したいこと
マウスの右クリックメニューから、既存のエクセルファイルを別プロセスで立ち上がることができたらなおいいですよね~
バッチでなく、アプリで別プロセスで立ち上げられたらいいのですが、
”送る”に対応していない単純なアプリなら、GitHabに置いています。